看護師国家試験 第113回午後 PART10

2024年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第109問から第120問までが出題されます。

看護師国家試験 第113回午後 PART10

2024年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第109問から第120問までが出題されます。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(65 歳、男性)は、妻と自営業を営んでおり、2人で暮らしている。2か月前に仕事で大きな失敗をし、謝罪と対応に追われ、あまり夜に眠れなくなり、食欲不振が続いている。1か月前から気分が落ち込み、仕事で妻から間違いを指摘されたことで自信をなくしていた。A さんは死んでしまいたいと思い、夜に自宅でロープを使って自殺を図ろうとしたところを妻に見つけられた。妻に付き添われ、精神科病院を受診し、うつ病(depression)と診断された。受診当日に入院し、抗うつ薬の内服が開始された。A さんは「生きていても仕方がない。どうせ誰も分かってくれない」と看護師に話した。

109 このときの看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(65 歳、男性)は、妻と自営業を営んでおり、2人で暮らしている。2か月前に仕事で大きな失敗をし、謝罪と対応に追われ、あまり夜に眠れなくなり、食欲不振が続いている。1か月前から気分が落ち込み、仕事で妻から間違いを指摘されたことで自信をなくしていた。A さんは死んでしまいたいと思い、夜に自宅でロープを使って自殺を図ろうとしたところを妻に見つけられた。妻に付き添われ、精神科病院を受診し、うつ病(depression)と診断された。受診当日に入院し、抗うつ薬の内服が開始された。A さんは「生きていても仕方がない。どうせ誰も分かってくれない」と看護師に話した。

110 A さんはその後しばらく会話をしたり、食事も少し食べられたりしていたが、入院3日から、臥床したままで1日中全く動かず、昏迷状態になった。検査の結果、軽度の脱水以外の異常はなかった。治療として修正型電気けいれん療法が開始されることになり、実施後 20 分で A さんは覚醒し、その後の観察中にけいれん発作は認めなかった。実施後 30 分、A さんは突然起き上がり興奮し、大きな声で「仕事に行く」と言って病室から出ていこうとした。看護師が制止し、一緒に座って話を聞いたところ、見当識障害、記憶障害、注意障害が認められた。A さんの状態で正しいのはどれか。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(65 歳、男性)は、妻と自営業を営んでおり、2人で暮らしている。2か月前に仕事で大きな失敗をし、謝罪と対応に追われ、あまり夜に眠れなくなり、食欲不振が続いている。1か月前から気分が落ち込み、仕事で妻から間違いを指摘されたことで自信をなくしていた。A さんは死んでしまいたいと思い、夜に自宅でロープを使って自殺を図ろうとしたところを妻に見つけられた。妻に付き添われ、精神科病院を受診し、うつ病(depression)と診断された。受診当日に入院し、抗うつ薬の内服が開始された。A さんは「生きていても仕方がない。どうせ誰も分かってくれない」と看護師に話した。

111 入院1か月が経過し、A さんは夜間の睡眠がとれるようになり、食事は全量摂取している。妻から間違いを指摘されたことを思い出し、「何をやってもきっと失敗するだけだ。今度はもっと大きな失敗をして仕事を辞めることになる。だから自分はだめな人間だ。努力しても意味がない」と看護師に言った。A さんへの治療法で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(24 歳、女性)は大学卒業後、一般企業に就職したが、何度も自宅の鍵を閉めたかどうかを確認するため、遅刻を繰り返した。連絡せずに複数回の遅刻があったことを上司の B さんから強く注意され、うつ状態となったため精神科外来を受診したところ、強迫性障害(obsessive-compulsive disorder)と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉が処方された。

112 内服を始めて1週後、A さんは看護師に「鍵を閉めたかどうかの確認が増え、睡
眠時間が減ってつらい」と訴えている。看護師の声かけで適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(24 歳、女性)は大学卒業後、一般企業に就職したが、何度も自宅の鍵を閉めたかどうかを確認するため、遅刻を繰り返した。連絡せずに複数回の遅刻があったことを上司の B さんから強く注意され、うつ状態となったため精神科外来を受診したところ、強迫性障害(obsessive-compulsive disorder)と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉が処方された。

113 受診に同行していた母親からは「A から『私の代わりに鍵が閉まっているか見てきてほしい』といった要望が多い。それに従わないと『どうして私のつらさを分かってくれないの』と大きな声を出す。どのように関わればよいか分からない」と看護師に相談があった。母親への看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(24 歳、女性)は大学卒業後、一般企業に就職したが、何度も自宅の鍵を閉めたかどうかを確認するため、遅刻を繰り返した。連絡せずに複数回の遅刻があったことを上司の B さんから強く注意され、うつ状態となったため精神科外来を受診したところ、強迫性障害(obsessive-compulsive disorder)と診断され、選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉が処方された。

114 選択的セロトニン再取り込み阻害薬〈SSRI〉の内服を始めてから2か月が経過し、A さんは外出中に鍵を閉め忘れたかもしれないという考えが強くなり、外出から予定より早く帰宅することがある。A さんは「鍵を閉め忘れていないかの確認を減らしたい」と看護師に相談した。A さんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(14 歳、男子、特別支援学校の中学生)は Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy)で両親、弟(7歳)と2階建ての家に4人で暮らしている。呼吸障害が進行したため非侵襲的陽圧換気療法を導入する目的で入院した。A さんの呼吸状態は安定し、両親に対するバッグバルブマスクによる用手換気の指導が終了したため、自宅に退院し訪問看護を毎日利用して療養生活を続けることになった。両親は「日常の呼吸管理について退院後に対応できるか心配です」と病棟の看護師に話した。

115 A さんの両親に対する看護師の指導で適切なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(14 歳、男子、特別支援学校の中学生)は Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy)で両親、弟(7歳)と2階建ての家に4人で暮らしている。呼吸障害が進行したため非侵襲的陽圧換気療法を導入する目的で入院した。A さんの呼吸状態は安定し、両親に対するバッグバルブマスクによる用手換気の指導が終了したため、自宅に退院し訪問看護を毎日利用して療養生活を続けることになった。両親は「日常の呼吸管理について退院後に対応できるか心配です」と病棟の看護師に話した。

116 退院後1週。A さんの父親から「最近、大雨や落雷、地震による被災の報道が多くて、A は人工呼吸器を付けているし、弟もまだ小さいので不安です。災害に備え何をすればよいでしょうか」と訪問看護師に相談があった。訪問看護師が A さんの父親に説明する内容で優先度が高いのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(14 歳、男子、特別支援学校の中学生)は Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー(Duchenne muscular dystrophy)で両親、弟(7歳)と2階建ての家に4人で暮らしている。呼吸障害が進行したため非侵襲的陽圧換気療法を導入する目的で入院した。A さんの呼吸状態は安定し、両親に対するバッグバルブマスクによる用手換気の指導が終了したため、自宅に退院し訪問看護を毎日利用して療養生活を続けることになった。両親は「日常の呼吸管理について退院後に対応できるか心配です」と病棟の看護師に話した。

117 退院後6か月。A さんは人工呼吸器を装着して特別支援学校に通学することにも慣れてきた。A さんの母親から「弟がインフルエンザと診断された。弟は2階の子ども部屋、A は1階のリビングで過ごしている。家族全員がインフルエンザの予防接種を受けた。A にインフルエンザがうつらないか心配」と訪問看護師に連絡があった。訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(72 歳、男性)は、妻と2人暮らしで子どもはいない。定年後は2人で旅行するのが趣味であった。A さんは、1か月前から残尿感や夜間頻尿が気になり病院を受診した結果、前立腺癌(prostate cancer)と診断され根治的前立腺摘出手術を受けた。退院後は、手術後の補助療法として、外来で放射線の外照射療法を行うことになっている。

118 放射線外来の看護師が行う A さんへの説明で正しいのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(72 歳、男性)は、妻と2人暮らしで子どもはいない。定年後は2人で旅行するのが趣味であった。A さんは、1か月前から残尿感や夜間頻尿が気になり病院を受診した結果、前立腺癌(prostate cancer)と診断され根治的前立腺摘出手術を受けた。退院後は、手術後の補助療法として、外来で放射線の外照射療法を行うことになっている。

119 A さんの放射線療法が開始され初回の照射を終えた。放射線外来の看護師は、終了後に A さんへ声をかけた。A さんは「ベッドは硬いし、最後まで同じ姿勢でいることがとても苦痛です。大きな音がするので恐怖も感じます」と訴えた。このときの看護師の説明で正しいのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(72 歳、男性)は、妻と2人暮らしで子どもはいない。定年後は2人で旅行するのが趣味であった。A さんは、1か月前から残尿感や夜間頻尿が気になり病院を受診した結果、前立腺癌(prostate cancer)と診断され根治的前立腺摘出手術を受けた。退院後は、手術後の補助療法として、外来で放射線の外照射療法を行うことになっている。

120 A さんが放射線治療を終了して半年後、腰部と右大B部の痛みが出現した。倦怠感と食欲不振が続いたため病院を受診し精密検査を受けた。骨転移していることが分かり、A さんと妻に主治医から余命と治療方針の説明があった。A さんはその場で「痛みを取り除いてほしい。つらい治療は受けたくない」と訴え、3日後に緩和ケア病棟に入院した。
入院翌日、受け持ちの看護師 B が、プリセプターである看護師に「今朝、奥さんの顔色が悪くふらついていたので声をかけると『夫の最期を受け入れられない気がして不安です』と打ち明けられました。昨夜も眠らずに A さんに付き添っていたようでした。奥さんにどう対応したらよいのでしょうか」と相談した。プリセプターである看護師が看護師 B に助言する内容で適切なのはどれか。

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