看護師国家試験 第112回午前 PART10

2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午前の第109問から第120問までが出題されます。

看護師国家試験 第112回午前 PART10

2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午前の第109問から第120問までが出題されます。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(34 歳、初産婦)は妊娠 39 週6日に 3,000 g の女児を出産した。分娩後の母児の経過は順調である。出生後 12 時間、看護師が A さんの児の観察を行った。児は活気がありバイタルサインは安定しており、排便が認められた。直接授乳を開始している。出生後の排尿回数は4回、排便回数は3回である。

109 便の写真(別冊No. 2)を別に示す。このときの A さんの児の便はどれか。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(34 歳、初産婦)は妊娠 39 週6日に 3,000 g の女児を出産した。分娩後の母児の経過は順調である。出生後 12 時間、看護師が A さんの児の観察を行った。児は活気がありバイタルサインは安定しており、排便が認められた。直接授乳を開始している。出生後の排尿回数は4回、排便回数は3回である。

110 日齢2。A さんの児の胎外生活への適応は順調に経過している。哺乳回数は1日8回。A さんは母乳育児を希望しているが、児に乳頭を吸われると痛いと話しており、左右の乳頭に軽度の発赤が認められる。このとき看護師が観察する項目で優先度が高いのはどれか。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(34 歳、初産婦)は妊娠 39 週6日に 3,000 g の女児を出産した。分娩後の母児の経過は順調である。出生後 12 時間、看護師が A さんの児の観察を行った。児は活気がありバイタルサインは安定しており、排便が認められた。直接授乳を開始している。出生後の排尿回数は4回、排便回数は3回である。

111 日齢4。看護師が A さんの児を観察したところ、バイタルサインは、体温(直腸温!)37.3 ℃、呼吸数 55/分、心拍数 134/分。経皮ビリルビン 20.0 mg/dL であった。A さんの児の状態で医師に報告が必要なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(20 歳、女性)は境界性人格〈パーソナリティ〉障害(borderline personality disorder)の診断を受け、精神科外来に通院中である。ある日、人間関係のトラブルから処方されていた睡眠薬を過量服薬して自殺企図をしたところを家族に発見され、救命救急センターに搬送された。

112 A さんは救急外来で治療を受け会話ができるまでに回復した。A さんへの看護師の最初の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(20 歳、女性)は境界性人格〈パーソナリティ〉障害(borderline personality disorder)の診断を受け、精神科外来に通院中である。ある日、人間関係のトラブルから処方されていた睡眠薬を過量服薬して自殺企図をしたところを家族に発見され、救命救急センターに搬送された。

113 A さんは身体的な治療を受けた後、精神科病棟に入院することになった。入院3日の 22 時、A さんがハサミを貸してほしいとナースステーションに来た。日勤の看護師がいる時間帯のみ付き添いでハサミの貸出が可能という主治医からの指示を伝えると「看護師 B は貸してくれたのに。こんなひどい対応をする看護師はあなただけだ」と話し、その場を動かない。このときの A さんへの対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(20 歳、女性)は境界性人格〈パーソナリティ〉障害(borderline personality disorder)の診断を受け、精神科外来に通院中である。ある日、人間関係のトラブルから処方されていた睡眠薬を過量服薬して自殺企図をしたところを家族に発見され、救命救急センターに搬送された。

114 入院1週、A さんは看護師ごとに言動や態度を変えることが多く、病棟では Aさんに対して共感を示す看護師と、拒否的な態度を示す看護師に分かれてしまった。そのため、病棟の看護師はチームでの対応についてカンファレンスを行った。A さんへの看護師のチームとしての対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A ちゃん(6歳、男児)は父親(50 歳、会社員)、母親(48 歳)、姉(11 歳)と4人で暮らしている。Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー (Duchenne muscular dystrophy)で身体障害者手帳(肢体不自由1級)が交付されている。喀痰吸引、胃瘻による経管栄養が必要で、訪問看護を週に2回利用している。まばたきの回数で「はい」と「いいえ」の意思表示はできるが、視線や上肢の動きには誤動作もあり、構音障害もあるため家族以外では意思の判断が難しい。また、手指での細かい操作はできない。A ちゃんは次年度から姉と同じ小学校の特別支援学級に通い、通常の学級の児童と交流の予定がある。

115 入学時に担任がAちゃんの意思を確認する方法で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A ちゃん(6歳、男児)は父親(50 歳、会社員)、母親(48 歳)、姉(11 歳)と4人で暮らしている。Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー (Duchenne muscular dystrophy)で身体障害者手帳(肢体不自由1級)が交付されている。喀痰吸引、胃瘻による経管栄養が必要で、訪問看護を週に2回利用している。まばたきの回数で「はい」と「いいえ」の意思表示はできるが、視線や上肢の動きには誤動作もあり、構音障害もあるため家族以外では意思の判断が難しい。また、手指での細かい操作はできない。A ちゃんは次年度から姉と同じ小学校の特別支援学級に通い、通常の学級の児童と交流の予定がある。

116 A ちゃんが小学校に入学して6か月が経過した。小学校への送迎は母親が行っており、学内での喀痰吸引や経管栄養の注入は小学校に配置されている看護師が行っている。A ちゃんは体調も安定しており、小学校での生活にも慣れてきた。Aちゃんの母親は「夫は朝早く出勤し、長女もまだ小さく、A を小学校に連れて行くまで忙しくて大変です」と訪問看護師に話した。訪問看護師は保健所の保健師に相談し、A ちゃん宅で家族も含めて A ちゃんが利用できる支援サービスを検討することにした。A ちゃんと家族に利用を勧める支援サービスで適切なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A ちゃん(6歳、男児)は父親(50 歳、会社員)、母親(48 歳)、姉(11 歳)と4人で暮らしている。Duchenne〈デュシェンヌ〉型筋ジストロフィー (Duchenne muscular dystrophy)で身体障害者手帳(肢体不自由1級)が交付されている。喀痰吸引、胃瘻による経管栄養が必要で、訪問看護を週に2回利用している。まばたきの回数で「はい」と「いいえ」の意思表示はできるが、視線や上肢の動きには誤動作もあり、構音障害もあるため家族以外では意思の判断が難しい。また、手指での細かい操作はできない。A ちゃんは次年度から姉と同じ小学校の特別支援学級に通い、通常の学級の児童と交流の予定がある。

117 A ちゃんは入学して1度も入院することなく2年生になった。A ちゃんの母親はケアに必要な物品を学校の看護師に渡す際に「A は学校に通うようになり、お友達が増えて本当によかったと思います。それに比べて私は仕事をしていないし、Aに友達ができた喜びや日々の苦労を理解してもらえる友達がいません。A の同級生の親には年齢が近くて話しやすい人がいません」と話した。A ちゃんの母親への提案で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(57 歳、男性、無職)は妻(55 歳、会社員)と2人で暮らしている。A さんは、飲酒が原因で仕事での遅刻や無断欠勤が続いたため1年前に職場を解雇された。その後も朝から自宅で飲酒する生活が続き、体調が悪化したため受診し、アルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)とアルコール依存症(alcohol dependence)と診断された。医師から断酒を指導されていたが実行できず通院していなかった。A さんは最近、倦怠感が強く食欲がなく、1週前から飲酒もできなくなった。妻に付き添われて受診した際、外来のトイレで吐血し倒れ食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices)と診断され入院した。

身体所見:呼びかけに応じるが反応が遅い。腹水や浮腫はない。手指の振戦はない。
体温 37.0 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 98/分、整、血圧 92/50 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。

118 入院時、A さんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(57 歳、男性、無職)は妻(55 歳、会社員)と2人で暮らしている。A さんは、飲酒が原因で仕事での遅刻や無断欠勤が続いたため1年前に職場を解雇された。その後も朝から自宅で飲酒する生活が続き、体調が悪化したため受診し、アルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)とアルコール依存症(alcohol dependence)と診断された。医師から断酒を指導されていたが実行できず通院していなかった。A さんは最近、倦怠感が強く食欲がなく、1週前から飲酒もできなくなった。妻に付き添われて受診した際、外来のトイレで吐血し倒れ食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices)と診断され入院した。

身体所見:呼びかけに応じるが反応が遅い。腹水や浮腫はない。手指の振戦はない。
体温 37.0 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 98/分、整、血圧 92/50 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。

119 入院当日、Aさんは緊急に内視鏡的治療を受けた。入院7日、Aさんは食道静脈瘤(esophageal varices)下 血の治療のため、食道静脈瘤硬化療法を受けることになった。治療前のバイタルサインは、体温 36.7 ℃、呼吸数 16/分、脈拍 72/分、整、血圧 126/70 mmHgである。検査所見は、血小板 15 万/μL、プロトロンビン時間〈PT〉10 秒 85 % である。入院後は吐血していない。A さんが食道静脈瘤硬化療法を受けた直後に注意すべき症状はどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(57 歳、男性、無職)は妻(55 歳、会社員)と2人で暮らしている。A さんは、飲酒が原因で仕事での遅刻や無断欠勤が続いたため1年前に職場を解雇された。その後も朝から自宅で飲酒する生活が続き、体調が悪化したため受診し、アルコール性肝硬変(alcoholic cirrhosis)とアルコール依存症(alcohol dependence)と診断された。医師から断酒を指導されていたが実行できず通院していなかった。A さんは最近、倦怠感が強く食欲がなく、1週前から飲酒もできなくなった。妻に付き添われて受診した際、外来のトイレで吐血し倒れ食道静脈瘤破裂(rupture of esophageal varices)と診断され入院した。

身体所見:呼びかけに応じるが反応が遅い。腹水や浮腫はない。手指の振戦はない。
体温 37.0 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 98/分、整、血圧 92/50 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。

120 A さんは食道静脈瘤硬化療法を終えて、アルコール依存症(alcohol dependence)の治療を受けるために精神科病院に転院した。転院して2か月、病棟では A さんの退院に向けた話し合いが進められている。A さんは「退院した後にお酒をやめられるか自信がない。体力が落ちており、何もしていないとお酒を飲んでしまいそうです」と悩みを打ち明けた。A さんへの看護師の声かけで適切なのはどれか。

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