ホーム過去問看護師 看護師国家試験 第112回午後 PART10 2024年10月2日 SHARE ポスト シェア はてブ LINE 2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。午後の第109問から第120問までが出題されます。 看護師国家試験 第112回午後 PART10 2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。午後の第109問から第120問までが出題されます。 1 / 12 次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。A さん(58 歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82 歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20 歳のときに統合失調症(schizophrenia)と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40 歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。A さんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時に A さんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。109 このときの訪問看護師の対応で優先度が高いのはどれか。 父親に薬の管理を依頼する。 薬を飲み忘れない方法を話し合う。 外来受診時に薬局の薬剤師に服薬指導を依頼する。 デイケアの再開を主治医と相談するように提案する。 2 / 12 次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。A さん(58 歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82 歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20 歳のときに統合失調症(schizophrenia)と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40 歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。A さんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時に A さんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。110 初回訪問から1か月、訪問看護師は A さんが適切に服薬できていることを確認した。A さんは「調子はいいですね。やる気も少し出てきました。主治医は今の薬を飲み続けるのがいいと話しています。ただ、夜の薬は朝に眠気が残るので昼まで寝てしまいます」と話した。このときの訪問看護師の A さんへの声かけで最も適切なのはどれか。 「朝起きられるように毎朝の日課を何か作りましょう」 「朝に眠気が残ることを主治医に相談してみませんか」 「来週は朝早く一緒に散歩へ行けるように訪問しますね」 「朝起こしてもらうようにお父さんにお願いしてみませんか」 3 / 12 次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。A さん(58 歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82 歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20 歳のときに統合失調症(schizophrenia)と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40 歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。A さんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時に A さんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。111 初回訪問から6か月、A さんの状態は安定し、デイケアへ週3回程度は通所できるようになった。一方で、父親は「A は食事も作れないし、家のことができないので、自分が死んだ後のことを考えると1人で生きていけるのかが心配だ。どうしたらよいか」と訪問看護師に相談した。それを聞いた A さんも「父が死んだ後の生活が心配だ」と話した。現時点で A さんと父親へ提案する社会資源で適切なのはどれか。 生活保護 地域移行支援 グループホーム 障害者権利擁護センター 4 / 12 次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。A さん(80 歳、女性)は発熱があり、呼吸状態が悪いため、外来を受診し肺炎(pneumonia)と診断され緊急入院となった。入院時、病室でAさんは「ここはどこ」と話し混乱した様子であった。湿性の咳嗽があり、口唇の乾燥が著明である。同居の夫からの情報では、1週前から食事は摂れていたが、水分摂取量が減っていた。3日前から寝て過ごしていたが、トイレには自分で行くことができていた。身の回りのことは自立している。入院後に点滴静脈内注射 1,500 mL/日の指示があり、抗菌薬が開始された。身体所見:身長 152 cm、体重 45 kg、体温 38.0 ℃、呼吸数 32/分、脈拍 120/分、整、血圧 107/80 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93 %(room air)。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 2。検査所見:赤血球 447 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球 16,600/μL、総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、血糖 98 mg/dL、 Na 151 mEq/L、K 4.0 mEq/L、 Cl 97 mEq/L、 Ca 8.7 mg/dL、 CRP 23.0 mg/dL。112 A さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。 脱 水 貧 血 低栄養 視空間失認 電解質異常 5 / 12 次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。A さん(80 歳、女性)は発熱があり、呼吸状態が悪いため、外来を受診し肺炎(pneumonia)と診断され緊急入院となった。入院時、病室でAさんは「ここはどこ」と話し混乱した様子であった。湿性の咳嗽があり、口唇の乾燥が著明である。同居の夫からの情報では、1週前から食事は摂れていたが、水分摂取量が減っていた。3日前から寝て過ごしていたが、トイレには自分で行くことができていた。身の回りのことは自立している。入院後に点滴静脈内注射 1,500 mL/日の指示があり、抗菌薬が開始された。身体所見:身長 152 cm、体重 45 kg、体温 38.0 ℃、呼吸数 32/分、脈拍 120/分、整、血圧 107/80 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93 %(room air)。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 2。検査所見:赤血球 447 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球 16,600/μL、総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、血糖 98 mg/dL、 Na 151 mEq/L、K 4.0 mEq/L、 Cl 97 mEq/L、 Ca 8.7 mg/dL、 CRP 23.0 mg/dL。113 入院当日、A さんは日中は会話ができていたが、夕方からそわそわしながら落ち着かない様子であった。また、話のつじつまが合わず、朝と夕方を間違え急に大きな声を出し、夜中に起きだして自分の荷物を触っていることがあった。翌日、日中は眠気を訴えながらも眠ることなく静かに過ごし、夜間は焦燥があり眠れていない。A さんの状態はどれか。 せん妄(delirium) 睡眠時遊行症(sleepwalking) レム睡眠行動障害(REM sleep behavior disorder) 睡眠時無呼吸症候群(sleep apnea syndrome) 6 / 12 次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。A さん(80 歳、女性)は発熱があり、呼吸状態が悪いため、外来を受診し肺炎(pneumonia)と診断され緊急入院となった。入院時、病室でAさんは「ここはどこ」と話し混乱した様子であった。湿性の咳嗽があり、口唇の乾燥が著明である。同居の夫からの情報では、1週前から食事は摂れていたが、水分摂取量が減っていた。3日前から寝て過ごしていたが、トイレには自分で行くことができていた。身の回りのことは自立している。入院後に点滴静脈内注射 1,500 mL/日の指示があり、抗菌薬が開始された。身体所見:身長 152 cm、体重 45 kg、体温 38.0 ℃、呼吸数 32/分、脈拍 120/分、整、血圧 107/80 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93 %(room air)。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 2。検査所見:赤血球 447 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球 16,600/μL、総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、血糖 98 mg/dL、 Na 151 mEq/L、K 4.0 mEq/L、 Cl 97 mEq/L、 Ca 8.7 mg/dL、 CRP 23.0 mg/dL。114 入院2日、病棟の看護師で A さんへの援助の方針について話し合った。A さんへの対応で適切なのはどれか。 日中の離床を促すために歩行に付き添う。 夜間はベッドからの転落防止のために身体的拘束を行う。 睡眠時間の確保のために夕方に3時間の睡眠をとるように勧める。 症状緩和のためにベンゾジアゼピン系睡眠薬の処方を医師に依頼する。 7 / 12 次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)と診断された。A さんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。115 A さんから保健師に伝える内容で優先度が高いのはどれか。 長男の仕事内容 A さんの経済状況 母親の病状の経過 妹の遺伝子診断の予定 8 / 12 次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)と診断された。A さんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。116 1か月後の定期受診のときに、A さんは「長男に私の病名と遺伝性の疾患であることを伝えました。長男には何も症状はありませんが、発症前診断を受けて欲しいと思っています」と外来の看護師に話した。看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。 長男が脊髄小脳変性症についてどの程度知っているか確認することを勧める。 長男には症状がないので発症前診断では発症の予測はできないと説明する。 両親の同意があれば長男が発症前診断を受けることができると説明する。 長男が頭部 CT 検査を受けることを勧める。 9 / 12 次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)と診断された。A さんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。117 A さんは仕事を辞め、妻が自営業を続け1年が経過した。A さんは歩行器で室内を移動し、日中は1人で過ごしていた。転倒したことをきっかけに、訪問看護を週1回利用することになった。初回の訪問時に、A さんは「妻が仕事を続けてくれて感謝しています。妻に迷惑はかけられない。妻が食卓に準備してくれた昼食を食べようと起き上がって歩行器に移ろうとしたら、立ちくらみを起こして転んでしまった」と訪問看護師に話した。訪問看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。 ベッド上で食事を摂るよう説明する。 移乗の介助を妻に依頼するよう勧める。 立位でのリハビリテーションを指導する。 室内の移動を車椅子に変更することを提案する。 10 / 12 次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。午前 10 時、A 県内で大規模災害が発生した。A 県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきた B さん(45 歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。118 B さんに考えられる状態はどれか。 過換気症候群(hyperventilation syndrome) 虚血性心疾患(ischemic heart disease) 腰椎圧迫骨折(lumbar compression fracture) フレイルチェスト〈胸壁動揺〉(flail chest) 11 / 12 次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。午前 10 時、A 県内で大規模災害が発生した。A 県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきた B さん(45 歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。119 発災6時間、C さん(60 歳、男性)は、職場のがれきの下から救助され、搬送されてきた。C さんの意識は清明、バイタルサインは、体温 35.8 ℃、脈拍 110/分、不整、血圧 90/68 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉95 %(room air)である。がれきに挟まれていた両下肢は、皮膚の創傷、腫脹および皮下出血が認められた。両下肢の感覚は鈍く、麻痺がみられる。足背動脈は触知できる。尿の色は赤褐色である。血液検査の結果、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニンキナーゼ〈CK〉3万IU/L、血糖値 110 mg/dL、 Na 140 mEq/L、 K 8.2 mEq/L であった。圧挫症候群〈クラッシュ症候群〉(crush syndrome)が疑われ、救出後から輸液療法が開始されている。このときの看護師の対応で優先度が高いのはどれか。 除細動器の準備 既往歴の聴取 全身の保温 創傷の洗浄 12 / 12 次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。午前 10 時、A 県内で大規模災害が発生した。A 県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきた B さん(45 歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。120 C さんは直ちに入院となり、緊急で血液透析が開始されることになった。集中治療室のベッドサイドで血液透析が開始され、C さんのバイタルサインは安定した。下肢の腫脹、感覚障害は持続している。C さんは「家族は無事なのか」「また地震がきて病院が停電になったら、透析の器械は止まらないのか」と不安な表情で担当看護師に訴えた。C さんの家族は避難所にいると連絡があったことを伝えると、C さんは少し落ち着いた表情となった。担当看護師は、次々と搬送される傷病者の受け入れ準備をするよう、リーダー看護師に声をかけられた。この時点での C さんへの対応で担当看護師が優先して連携するのはどれか。 管理栄養士 社会福祉士 理学療法士 臨床工学技士 Your score isThe average score is 0% 0% 続きから コメントを残す コメントをキャンセルメールアドレスが公開されることはありません。 ※ が付いている欄は必須項目ですコメント ※ 名前 メール サイト 次回のコメントで使用するためブラウザーに自分の名前、メールアドレス、サイトを保存する。