看護師国家試験 第110回午後 PART9

2021年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第97問から第108問までが出題されます。

看護師国家試験 第110回午後 PART9

2021年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第97問から第108問までが出題されます。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症(hypertension)の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

97 手術前オリエンテーションの際の看護師の説明内容で適切なのはどれか。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症(hypertension)の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

98 手術後 14 日。A さんは、回復期リハビリテーション病棟のトイレ付きの個室に移動した。A さんは歩行訓練を行っているが、立ち上がるときにバランスを崩しやすく「夜トイレに行こうとしてベッドから立ち上がるときに、ふらふらする。また転んでしまうのが怖い」と言っている。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症(hypertension)の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

99 A さんの退院日が決定した。看護師は、A さんの退院前の指導を行うことになった。A さんから「医師から骨がもろくなっていると言われました。これ以上悪くならないように何をすればよいでしょうか」と質問があった。A さんへの看護師の説明で適切なのはどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(生後3週)は、在胎 40 週、3,070 g で出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は 3,080 g であった。完全母乳栄養である。現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380 g、体温 36.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52 mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、Cl 86 mEq/L、CRP0.1 mg/dL。

100 A ちゃんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(生後3週)は、在胎 40 週、3,070 g で出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は 3,080 g であった。完全母乳栄養である。現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380 g、体温 36.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52 mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、Cl 86 mEq/L、CRP0.1 mg/dL。

101 検査の結果、A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)と診断された。A ちゃんは直ちに絶飲食となり、経鼻胃管が留置され、持続点滴静脈内注射が開始された。担当医師と家族とが治療方針を話し合った結果、全身状態が安定したあとに手術をする方針になった。A ちゃんの術前看護で正しいのはどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(生後3週)は、在胎 40 週、3,070 g で出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は 3,080 g であった。完全母乳栄養である。現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380 g、体温 36.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52 mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、Cl 86 mEq/L、CRP0.1 mg/dL。

102 入院後3日。A ちゃんは全身状態が安定し、全身麻酔下で腹腔鏡を用いた粘膜外幽門筋切開術(Ramstedt〈ラムステッド〉手術)を受けた。術後の看護で適切なのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄の B 君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。A ちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39 ℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温 39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)であった。診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され、去痰薬が処方された。

103 診察後、家庭でのケアについて A ちゃんの母親に指導することになった。看護師の指導で適切なのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄の B 君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。A ちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39 ℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温 39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)であった。診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され、去痰薬が処方された。

104 A ちゃんは、発熱が続き、哺乳量が減ってきたため2日後に再度来院した。来院時、体温 39.4 ℃、呼吸数 60/分、脈拍 154/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)、口唇色と顔色はやや不良であった。胸部エックス線撮影で肺炎像は認められない。A ちゃんは、経口摂取不良と呼吸困難のため、母親が付き添って入院することとなった。酸素吸入と点滴静脈内注射が開始された。入院前の A ちゃんについて母親から収集すべき情報で優先度が高いのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄の B 君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。A ちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39 ℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温 39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)であった。診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され、去痰薬が処方された。

105 入院後7日、A ちゃんは症状が軽快し、哺乳量も増加して翌日の金曜日に退院が決定した。母親は「A はだいぶ元気になりました。でも B が泣いたり、かんしゃくをおこしたりすることが増えているようです。どうしたらいいでしょう」と看護師に相談した。入院中、土曜日、日曜日は父親が B 君の世話をしており、平日は祖父母が世話をしているとのことであった。退院時、父親は休暇をとり A ちゃんと母親を迎えに来る予定である。母親への看護師の対応として適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 39 週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11 時 45 分の診察で子宮口が8cm 開大となった。看護師が 12 時に昼食を配膳にいくと A さんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

106 A さんへの看護で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 39 週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11 時 45 分の診察で子宮口が8cm 開大となった。看護師が 12 時に昼食を配膳にいくと A さんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

107 A さんは 16 時 15 分、3,300 g の男児を経腟分娩で出産した。Apgar〈アプガー〉スコアは1分後9点。胎盤娩出直後から凝血の混じった暗赤色の性器出血が持続している。この時点での出血量は 600 mL。臍高で柔らかい子宮底を触れた。脈拍90/分、血圧 116/76 mmHg。意識は清明。A さんは「赤ちゃんの元気な泣き声を聞いて安心しました」と言っている。このときの看護師の A さんへの対応で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 39 週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11 時 45 分の診察で子宮口が8cm 開大となった。看護師が 12 時に昼食を配膳にいくと A さんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

108 A さんの分娩経過は以下のとおりであった。

2 時 00 分 陣痛周期 10 分
4 時 00 分 入院
15 時 00 分 分娩室入室
15 時 30 分 子宮口全開大
16 時 00 分 自然破水
16 時 15 分 児娩出
16 時 30 分 胎盤娩出

A さんの分娩所要時間はどれか。

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