看護師国家試験 第109回午後 PART9

2020年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第97問から第108問までが出題されます。

看護師国家試験 第109回午後 PART9

2020年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第97問から第108問までが出題されます。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(72 歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。
既往歴:1年前に前立腺癌(prostatic cancer)のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。
身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。
生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26 点、Barthel〈バーセル〉インデックス 65 点。

97 A さんは排尿コントロールについて「脳梗塞(cerebral infarction)になってから、尿意を感じるとがまんできずに大量の尿が漏れてしまう。1日に何回も漏らす」と看護師に話した。A さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(72 歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。
既往歴:1年前に前立腺癌(prostatic cancer)のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。
身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。
生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26 点、Barthel〈バーセル〉インデックス 65 点。

98 入所後2日、A さんは箸を使って食事をするが、いつも左側に置かれた食器には食べ残しがあった。A さんへの対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(72 歳、男性)は、2か月前に右中大脳動脈領域の脳梗塞(cerebral infarction)を発症した。本日、病院を退院し、介護老人保健施設に入所した。
既往歴:1年前に前立腺癌(prostatic cancer)のため腹腔鏡下前立腺全摘除術。
身体所見:左上下肢に軽度のしびれがある。半側空間無視がある。構音障害はない。
生活機能:改訂長谷川式簡易知能評価スケール〈HDS-R〉26 点、Barthel〈バーセル〉インデックス 65 点。

99 入所後3日、A さんは入浴した。A さんは自分で脱衣し、体を洗えたが、洗い残した部分を看護師が介助した。入浴後に看護師が A さんに服を手渡すと、A さんは戸惑った表情で服を丸めたり広げたりしている。A さんへの更衣援助で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(5歳、男児)は、2日前に 39 ℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、髄膜炎(meningitis)の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)(mumps)罹患児が数名いる。
既往歴:特記すべきことはない。
予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。
家族歴:両親は流行性耳下腺炎(mumps)罹患の既往がある。妹の B ちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎(mumps)罹患の既往はない。
身体所見:体温 39.2 ℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。
検 査 所 見:白血球 8,760/μL。血清アミラーゼ 834 U/L (基準 44〜132)、CRP 0.1mg/dL。

100 A ちゃんに腰椎穿刺を行うことになった。看護師が検査の準備を始めると、Aちゃんは「何をするの?」と不安そうな表情をして尋ねてきた。看護師の適切な返答はどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(5歳、男児)は、2日前に 39 ℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、髄膜炎(meningitis)の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)(mumps)罹患児が数名いる。
既往歴:特記すべきことはない。
予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。
家族歴:両親は流行性耳下腺炎(mumps)罹患の既往がある。妹の B ちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎(mumps)罹患の既往はない。
身体所見:体温 39.2 ℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。
検 査 所 見:白血球 8,760/μL。血清アミラーゼ 834 U/L (基準 44〜132)、CRP 0.1mg/dL。

101 検査の結果、A ちゃんはムンプス髄膜炎(mumps meningitis)と診断された。父親から看護師に「先ほど主治医の先生から、面会や A の入院中の生活に制限があると聞きました。詳しく教えてください」と質問があった。看護師の説明で適切なのはどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(5歳、男児)は、2日前に 39 ℃に発熱して両側の耳下腺部の痛みを訴えた。昨日から同部位の腫脹がみられ、頭痛を訴えている。夜間に嘔吐が4回あり、発熱と頭痛が持続したため、本日父親に連れられて来院し、髄膜炎(meningitis)の疑いで個室に入院した。通っている幼稚園には、流行性耳下腺炎(おたふくかぜ)(mumps)罹患児が数名いる。
既往歴:特記すべきことはない。
予防接種歴:年齢相応の定期接種はすべて済んでいる。おたふくかぜワクチンは未接種である。
家族歴:両親は流行性耳下腺炎(mumps)罹患の既往がある。妹の B ちゃん(3歳)は、年齢相応の定期予防接種は済んでいるが、おたふくかぜワクチンは未接種である。また、流行性耳下腺炎(mumps)罹患の既往はない。
身体所見:体温 39.2 ℃、項部硬直あり。両側耳下腺部の腫脹と圧痛あり。胸部聴診で異常なし。腹部は平坦で軟、圧痛なし。Kernig〈ケルニッヒ〉徴候あり。
検査所見:白血球 8,760/μL。血清アミラーゼ 834 U/L (基準 44〜132)、CRP 0.1mg/dL。

102 A ちゃんは入院の翌日も発熱が続いたが、頭痛は軽減し嘔気は消失したため経口摂取を開始した。入院3日、体温は微熱となり食欲が回復したことから、翌日の退院が決定した。耳下腺は縮小しつつあるが圧痛がある。父親から看護師へ「退院後、何か注意することはありますか」と質問があった。父親への看護師の回答で適切なのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(7歳、女児、小学1年生)は、3歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり、保育所の友達に「A ちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配して A ちゃんを小児科外来に連れて行った。その後、A ちゃんは外来で経過観察されてきたが、今年の4月から7月までの間に、急性扁桃炎(acute tonsillitis)を3回起こしていることや、睡眠時無呼吸がみられるようになったことから、8月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。

103 定期外来の受診時に、手術が決まったことが医師から A ちゃんに伝えられた。A ちゃんは「なんで手術するの」と涙ぐんでいる。扁桃腺摘出術を受ける A ちゃんに対する看護師の説明で適切なのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(7歳、女児、小学1年生)は、3歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり、保育所の友達に「A ちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配して A ちゃんを小児科外来に連れて行った。その後、A ちゃんは外来で経過観察されてきたが、今年の4月から7月までの間に、急性扁桃炎(acute tonsillitis)を3回起こしていることや、睡眠時無呼吸がみられるようになったことから、8月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。

104 手術後1日。A ちゃんはベッド上で、静かにぬり絵をして遊んでいたが、昼食時には黙って涙ぐみ、食事や水分も摂ろうとしない。付き添っている母親は「痛くて食べられないようです」と看護師に言った。A ちゃんのバイタルサインは、体温37.6 ℃、血圧 100/60 mmHg。看護師が A ちゃんの痛みを把握するのに最も適切な方法はどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(7歳、女児、小学1年生)は、3歳ころから夜間就寝中や保育所の昼寝の時に時々いびきがあり、保育所の友達に「A ちゃんがうるさくて眠れない」と言われた。母親が心配して A ちゃんを小児科外来に連れて行った。その後、A ちゃんは外来で経過観察されてきたが、今年の4月から7月までの間に、急性扁桃炎(acute tonsillitis)を3回起こしていることや、睡眠時無呼吸がみられるようになったことから、8月中に扁桃腺摘出術を受けることになった。

105 手術後1日。看護師が行う A ちゃんの術後出血の観察方法で適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩3時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1日の A さんのバイタルサインは、体温 36.8 ℃、脈拍 72/分、血圧 118/70 mmHg であった。子宮底は臍下1横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満(ー)、乳管開口数は左右とも4、5本。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。

106 この時の A さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩3時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1日の A さんのバイタルサインは、体温 36.8 ℃、脈拍 72/分、血圧 118/70 mmHg であった。子宮底は臍下1横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満(ー)、乳管開口数は左右とも4、5本。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。

107 産褥2日。A さんから会陰縫合部の疼痛の増強はないが、離開の不安から排便ができないと訴えがあった。看護師は縫合部の異常がないことを確認した。A さんは妊娠中の便秘はなかった。看護師の対応で優先度が高いのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は、正常分娩で児を出産した。第2度会陰裂傷を認め、会陰縫合術を受けた。分娩3時間後に、分娩室から褥室へ帰室した。産褥1日の A さんのバイタルサインは、体温 36.8 ℃、脈拍 72/分、血圧 118/70 mmHg であった。子宮底は臍下1横指で、子宮は硬く触れ、血性悪露中等量、後陣痛がみられる。会陰縫合部の痛みはあるが発赤はない。乳房緊満(ー)、乳管開口数は左右とも4、5本。「昨夜は興奮してなかなか眠れなかった」と言う。

108 産褥4日。母子ともに出産後の経過は順調である。看護師が、A さんへ退院に向けて育児に関する話をしていたところ「赤ちゃんの顔や胸が赤くなっているのが気になっています」と相談してきた。看護師が新生児の皮膚を観察したところ、児の顔面と胸部に中毒性紅斑が数個散在していた。この時の A さんへの看護師の対応で適切なのはどれか。

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