看護師国家試験 第110回午後 PART10

2021年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第109問から第120問までが出題されます。

看護師国家試験 第110回午後 PART10

2021年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第109問から第120問までが出題されます。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

109 入院時の A さんへの看護師の対応として適切なのはどれか。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

110 入院2週後、A さんは病棟生活のルールを守ることができず、それを注意した看護師に対して攻撃的になることがあった。別の看護師が A さんに理由を尋ねると「指図するような話し方をされると、暴力的だった父親を思い出し、冷静でいられなくなる」と話した。このとき A さんに起こっているのはどれか。

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次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

111 入院後1か月、A さんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ちがある。もし誘いがあったら、使いたい気持ちを抑えきれないだろう」と悩みを打ち明けた。A さんの状態のアセスメントとして適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(35 歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30 歳のときに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。A さんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

112 入院時、A さんの BMI は 29.5。この数日は食事をとっていなかった。入院後も興奮状態がおさまらず、壁に頭を打ちつけはじめたため、医師から抗精神病薬の点滴静脈内注射と身体的拘束の指示がでた。身体的拘束中の A さんの看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(35 歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30 歳のときに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。A さんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

113 入院後1週、身体的拘束は解除された。A さんは常に動き回り、他の患者への過干渉が続いている。食事中に立ち上がりホールから出ていこうとするため、看護師が止めると強い口調で言い返してくる。A さんは「ゲーム関連の仕事を探したい。早く退院させろ」と1日に何度も看護師に訴えるが、主治医は退院を許可していない。A さんへの対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(35 歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30 歳のときに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。A さんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

114 入院後2か月、A さんの状態は落ち着き、退院に向けての準備が進められている。A さんは、「会社で同僚と言い合いになってこれまでも仕事を変わってきた。そのたびに調子が悪くなって、何度も入院した。家族と言い合いをしたぐらいで近所から苦情があって、嫌になって引っ越した」と看護師に訴えた。A さんの退院に向けて連携をとる機関はどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)で週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。

115 訪問看護と訪問介護の担当者、A さんと妻を含めた退院前カンファレンスが開催された。妻から「夜間に停電になったらどうすればよいですか」と発言があった。このときの妻への訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)で週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。

116 退院前カンファレンスで、訪問介護の担当者から、これまでと同様に退院後も昼食の準備と後始末、口腔ケア、入浴介助を行う予定と発言があった。訪問看護師は訪問介護の担当者に、A さんの状態の変化に気付いたら連絡がほしいと協力を求めた。訪問介護の担当者に説明する A さんの状態の変化で、特に注意が必要なのはどれか。

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次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)で週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。

117 退院後1週、訪問看護師は A さんの鼻根部の皮膚に発赤があることに気付いた。訪問看護師の妻への対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻が A さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。バイタルサインは、体温 37.5 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 100/分、血圧 140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。
検査所見:赤血球 410 万/μL、白血球 6,800/μL、Ht 50 %、総蛋白 6.5 g/dL、尿素窒素 25 mg/dL、 Na 150 mEq/L、K3.8 mEq/L、 血 糖 値 110 mg/dL、 CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

118 A さんの状態をアセスメントするために、外来看護師が収集すべき情報で優先度が高いのはどれか。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻が A さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。バイタルサインは、体温 37.5 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 100/分、血圧 140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。
検査所見:赤血球 410 万/μL、白血球 6,800/μL、Ht 50 %、総蛋白 6.5 g/dL、尿素窒素 25 mg/dL、 Na 150 mEq/L、K3.8 mEq/L、 血 糖 値 110 mg/dL、 CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

119 A さんは入院となり、点滴静脈内注射が開始された。入院当日の夜間、A さんは「ここはどこか、家に帰る」などと言い、点滴ラインを触ったり杖を使わずにトイレに1人で行こうとしたりして落ち着かず、ほとんど眠っていなかったと夜勤の看護師から日勤の看護師に申し送りがあった。日勤で A さんを受け持つ看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

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次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻が A さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。バイタルサインは、体温 37.5 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 100/分、血圧 140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。
検査所見:赤血球 410 万/μL、白血球 6,800/μL、Ht 50 %、総蛋白 6.5 g/dL、尿素窒素 25 mg/dL、 Na 150 mEq/L、K3.8 mEq/L、 血 糖 値 110 mg/dL、 CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

120 入院から1週が経過し、A さんのバイタルサインなどは正常となり、食事も摂取できるようになった。A さんの妻は「先生からそろそろ退院できるといわれましたが、夫はほとんどベッド上で過ごしており、トイレまで歩けそうにありません。これで退院できるか不安です」と看護師に話した。現在の A さんの日常生活動作〈ADL〉は、起立時にふらつきがみられ、歩行は不安定である。ポータブルトイレを使用して排泄している。現在の A さんの状況から、退院に向けて看護師が連携する者で適切なのはどれか。2つ選べ。

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