看護師国家試験 第110回午後 全問題

2021年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第1問から第120問までが出題されます。

看護師国家試験 第110回午後 全問題

2021年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第1問から第120問までが出題されます。

1 / 120

1 平成 30 年(2018 年)の日本の出生数に最も近いのはどれか。

2 / 120

2 平成 29 年(2017 年)の国民健康・栄養調査において、男性で運動習慣のある割合が最も多いのはどれか。

3 / 120

3 平成 28 年(2016 年)の人口1人当たりの国民医療費で最も近いのはどれか。

4 / 120

4 患者の権利について適切なのはどれか。

5 / 120

5 看護師等の人材確保の促進に関する法律に規定されている都道府県ナースセンターの業務はどれか。

6 / 120

6 妊娠初期の感染で児に難聴が生じる可能性が高いのはどれか。

7 / 120

7 乳歯がすべて生えそろう年齢はどれか。

8 / 120

8 男子の第二次性徴による変化はどれか。

9 / 120

9 医療法に基づき高度医療の提供とそれに関する研修を実施する医療施設はどれか。

10 / 120

10 チーム医療で適切なのはどれか。

11 / 120

11 健常な成人で心臓壁が最も厚いのはどれか。

12 / 120

12 後腹膜器官はどれか。

13 / 120

13 体温低下を引き起こすのはどれか。

14 / 120

14 四肢のうち麻痺している部位を斜線で図に示す。片麻痺はどれか。

15 / 120

15 痛風(gout)の患者の血液検査データで高値を示すのはどれか。

16 / 120

16 ループ利尿薬について正しいのはどれか。

17 / 120

17 経口投与後の薬物が初回通過効果を受ける場所はどれか。

18 / 120

18 自力での摂取が困難な成人患者の食事介助で適切なのはどれか。

19 / 120

19 フィジカルアセスメントにおいて触診で有無を判断するのはどれか。

20 / 120

20 患者の洗髪の介助方法で適切なのはどれか。

21 / 120

21 空気感染を予防するための医療者の個人防護具で適切なのはどれか。

22 / 120

22 薬物の有害な作用を予測するために収集する情報はどれか。

23 / 120

23 成人の持続点滴静脈内注射のために選択される部位で最も適切なのはどれか。

24 / 120

24 自動体外式除細動器〈AED〉の電極パッドの貼付位置を図に示す。適切なのはどれか。

25 / 120

25 巨赤芽球性貧血(megaloblastic anemia)の原因はどれか。

26 / 120

26 生後から 20 歳になるまでの器官の発育発達を示した曲線(Scammon〈スカモン〉の発育発達曲線)を図に示す。胸腺の成長を示すのはどれか。

27 / 120

27 腸閉塞(ileus)について正しいのはどれか。

28 / 120

28 膀胱癌(bladder cancer)について正しいのはどれか。

29 / 120

29 日本の人口静態統計のもとになる調査はどれか。

30 / 120

30 感染症と感染経路の組合せで正しいのはどれか。

31 / 120

31 診療記録で正しいのはどれか。

32 / 120

32 雇用保険法について正しいのはどれか。

33 / 120

33 小学校の児童が石けんと流水を用いた手指衛生の手技を習得するために最も適切な学習方法はどれか。

34 / 120

34 呼吸音の変化と原因の組合せで正しいのはどれか。

35 / 120

35 ヒューマンエラーを起こす人間の特性で認知的特性はどれか。

36 / 120

36 エアマットレスの使用目的で適切なのはどれか。

37 / 120

37 車椅子による移送で正しいのはどれか。

38 / 120

38 成人の上腕での触診法による血圧測定で適切なのはどれか。

39 / 120

39 経口薬と食品の関係について、正しいのはどれか。

40 / 120

40 夜勤帯に看護師が病棟のトイレ内で倒れている患者を発見した。呼びかけても反応がない。この看護師が最初に実施すべきなのはどれか。

41 / 120

41 心原性ショックで現れる症状・徴候はどれか。

42 / 120

42 脳梗塞(cerebral infarction)による右片麻痺がある成人患者に用いる日常生活動作〈ADL〉の評価として適切なのはどれか。

43 / 120

43 現在の日本の終末期医療において、患者の将来の自己決定能力の低下に備えて、患者・家族と医療者が今後の治療・療養についての気がかりや価値観を定期的に話し合って共有し、患者の意向に沿った医療を提供することが望ましいとされている。この内容を示すのはどれか。

44 / 120

44 A さん(34 歳、女性)は、気管支喘息(bronchial asthma)で定期的に通院をしている。朝から喘息発作があり呼吸困難が生じたため、救急外来を受診した。経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉95 %、動脈血液ガス分析(room air)で動脈血酸素分圧〈PaO₂〉90 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉55 Torr、 pH 7.30、HCO₃⁻ 25 mEq/L であった。A さんの状態で考えられるのはどれか。

45 / 120

45 脂質異常症(dyslipidemia)の成人患者に対する食事指導の内容で正しいのはどれか。

46 / 120

46 成人患者の甲状腺全摘出術後における合併症とその症状との組合せで正しいのはどれか。

47 / 120

47 A さんは右側の人工股関節全置換術(後方アプローチ)を受けた。A さんへの脱臼予防の生活指導で適切なのはどれか。

48 / 120

48 後期高齢者医療制度が定められているのはどれか。

49 / 120

49 認知症高齢者とのコミュニケーションで適切なのはどれか。

50 / 120

50 平成 25 年(2013 年)の高齢者の地域社会への参加に関する意識調査で、高齢者が参加している活動のうち割合が最も多いのはどれか。

51 / 120

51 A さん(73 歳、女性)は、既往歴はなく自立した生活を送っていた。最近、尿意を我慢できず尿失禁することがあり、夜間の排尿回数も増えたため、病院を受診した。その結果、過活動膀胱(overactive bladder)と診断された。A さんへの看護師の指導内容で適切なのはどれか。

52 / 120

52 高齢者のうつ病(depression)の症状はどれか。

53 / 120

53 平成 29 年度(2017 年度)の人口動態統計における、小児の年齢階級別死因のうち第1位が悪性新生物〈腫瘍〉である年齢階級はどれか。

54 / 120

54 健康な小児の成長・発達で正しいのはどれか。

55 / 120

55 生後 10 か月の健康な乳児にみられる神経反射はどれか。

56 / 120

56 フォローアップミルクで正しいのはどれか。

57 / 120

57 受精と着床についての説明で正しいのはどれか。

58 / 120

58 母体保護法で規定されているのはどれか。

59 / 120

59 クラウス, M. H. (M. H. Klaus)とケネル, J. H. (J. H. Kennell)が提唱した絆(ボンディング)について適切なのはどれか。

60 / 120

60 早産期の定義はどれか。

61 / 120

61 妊婦健康診査を受診する時間を確保するために妊婦が事業主に請求できることを規定している法律はどれか。

62 / 120

62 アルコールを多飲する人によくみられ、意識障害、眼球運動障害および歩行障害を特徴とするのはどれか。

63 / 120

63 精神障害者保健福祉手帳で正しいのはどれか。

64 / 120

64 攻撃性の高まった成人患者への対応で正しいのはどれか。

65 / 120

65 A さん(79 歳、男性)は、1人暮らし。要介護2の認定を受け、訪問看護を利用することになった。初回の訪問時、A さんは敷いたままの布団の上に座っており「便利だから生活に必要なものを手の届くところに置いているんだよ」と話した。A さんの生活様式を尊重した訪問看護師のこのときの声かけで適切なのはどれか。

66 / 120

66 A さん(69 歳、女性)は、主治医、訪問看護師とともに、母(91 歳)を自宅で看取った。死亡確認の直後、A さんは涙ぐみながら「母のためにもっとできることがあったのではないかと申し訳なく思います」と話した。このときに訪問看護師が行う A さんへの対応で最も適切なのはどれか。

67 / 120

67 A さん(82 歳、女性)は、脳梗塞(cerebral infarction)の既往があり、要介護2で、夫(85 歳)と2人暮らし。訪問看護師の訪問時、A さんは体温 37.0 ℃、脈拍 62/分、血圧 100/50mmHg、少し汗をかいており、唇の乾燥がみられた。訪問看護師は、翌日予定されている訪問介護の担当者と A さんの援助の方向性について共有することにした。共有する内容で適切なのはどれか。

68 / 120

68 介護保険制度における地域密着型サービスはどれか。

69 / 120

69 成年後見制度で正しいのはどれか。

70 / 120

70 仙骨部に皮下組織に達する褥瘡がある患者が入院となった。患者は車椅子の利用を主治医に許可されている。この患者に対する多職種で行う褥瘡ケアにおいて、受け持ち看護師が担う役割で適切なのはどれか。

71 / 120

71 災害時のトリアージで正しいのはどれか。

72 / 120

72 国際機関と事業内容の組合せで正しいのはどれか。

73 / 120

73 血漿蛋白質の大部分を合成しているのはどれか。

74 / 120

74 胸膜腔に存在するのはどれか。

75 / 120

75 正常な性周期である健常女性の 10 週間の基礎体温を図に示す。 直近の排卵日はどれか。

76 / 120

76 閉塞性動脈硬化症〈ASO〉(arteriosclerosis obliterans)について正しいのはどれか。

77 / 120

77 関節リウマチ(rheumatoid arthritis)で起こる主な炎症はどれか。

78 / 120

78 母子保健法に基づく届出はどれか。

79 / 120

79 A さん(44 歳、男性、会社員)は、20 年以上の喫煙歴があり、BMI 26 である。会社の健康診断で脂質異常症(dyslipidemia)と高血圧症(hypertension)を指摘された。A さんが発症する危険性が高い疾患はどれか。

80 / 120

80 A さん(48 歳、男性、会社員)は、大量の飲酒の後、急激な上腹部痛と背部痛を訴え、救急外来を受診し、急性膵炎(acute pancreatitis)と診断された。A さんの救急外来受診時の血液検査結果で予測されるのはどれか。

81 / 120

81 精神保健及び精神障害者福祉に関する法律〈精神保健福祉法〉に規定された入院形態で、精神保健指定医2名以上により、精神障害者であり、かつ、医療及び保護のために入院させなければその精神障害のために自身を傷つけ又は他人に害を及ぼすおそれがあると診察の結果が一致した場合に適用されるのはどれか。

82 / 120

82 副交感神経を含む脳神経はどれか。2つ選べ。

83 / 120

83 血圧を上昇させるのはどれか。2つ選べ。

84 / 120

84 蠕動運動がみられるのはどれか。2つ選べ。

85 / 120

85 炎症の4徴候に含まれるのはどれか。2つ選べ。

86 / 120

86 肝硬変(cirrhosis)における Child-Pughz〈チャイルド-ピュー〉分類の判定項目はどれか。2つ選べ。

87 / 120

87 老人福祉法に基づき老人福祉計画の策定をするのはどれか。2つ選べ。

88 / 120

88 A さん(53 歳、男性、会社員)は、数日前から耳鳴、めまい、耳閉感が出現し、突発性難聴(sudden deafness)と診断され入院となった。副腎皮質ステロイド薬の投与で症状が改善したため退院することになった。入院前の生活習慣は、外食2回/週、飲酒(ビール700 mL)/日、睡眠6時間/日、入浴1回/日、喫煙 20 本/日、散歩2回/週。退院後の生活で、A さんが控えるべき事項はどれか。2つ選べ。

89 / 120

89 神経性無食欲症(anorexia nervosa)で正しいのはどれか。2つ選べ。

90 / 120

90 6% の次亜塩素酸ナトリウム液を用いて 0.1%次亜塩素酸ナトリウム液を 1,000 mL作るために必要な6% 次亜塩素酸ナトリウム液の量を求めよ。ただし、小数点以下の数値が得られた場合には、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答: (  ) mL

91 / 120

次の文を読み 91〜93 の問いに答えよ。

A さん(64 歳、女性、主婦)は、50 歳で高血圧症(hypertension)と診断され、降圧薬を服用している。栄養指導を受け、食事療法も実施している。趣味はサイクリングと海外旅行である。数か月前からサイクリング中に息苦しさやめまいを感じるようになったため、かかりつけ医から紹介された病院を受診した。外来受診時のバイタルサインは、体温36.8 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 40/分、血圧 96/52 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。

91 A さんは完全房室ブロック(complete atrioventricular block)が疑われた。A さんに行われる検査で優先されるのはどれか。

92 / 120

次の文を読み 91〜93 の問いに答えよ。

A さん(64 歳、女性、主婦)は、50 歳で高血圧症(hypertension)と診断され、降圧薬を服用している。栄養指導を受け、食事療法も実施している。趣味はサイクリングと海外旅行である。数か月前からサイクリング中に息苦しさやめまいを感じるようになったため、かかりつけ医から紹介された病院を受診した。外来受診時のバイタルサインは、体温36.8 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 40/分、血圧 96/52 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。

92 検査の結果、A さんは完全房室ブロック(complete atrioventricular block)と診断された。今後、A さんに起こりやすいのはどれか。

93 / 120

次の文を読み 91〜93 の問いに答えよ。

A さん(64 歳、女性、主婦)は、50 歳で高血圧症(hypertension)と診断され、降圧薬を服用している。栄養指導を受け、食事療法も実施している。趣味はサイクリングと海外旅行である。数か月前からサイクリング中に息苦しさやめまいを感じるようになったため、かかりつけ医から紹介された病院を受診した。外来受診時のバイタルサインは、体温36.8 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 40/分、血圧 96/52 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。

93 その後、A さんにはペースメーカー植込み術が行われ、看護師は退院後の電磁干渉について説明を行った。A さんからは「生活の中でどのようなことに注意をすれば良いですか」と質問があった。A さんが最も注意する必要がある状況はどれか。

94 / 120

次の文を読み 94〜96 の問いに答えよ。

A さん(47 歳、女性、会社員)は、夫(54 歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経腟超音波検査の指示が出され、看護師は A さんに検査について説明することになった。

94 A さんへの経腟超音波検査の説明で正しいのはどれか。

95 / 120

次の文を読み 94〜96 の問いに答えよ。

A さん(47 歳、女性、会社員)は、夫(54 歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経腟超音波検査の指示が出され、看護師は A さんに検査について説明することになった。

95 A さんは、経腟超音波検査で異常所見が認められ、その後の精密検査で子宮体癌(uterine corpus cancer)と診断されて準広汎子宮全摘出術と両側付属器(卵巣、卵管)切除術を受けた。術後の経過はよく、排尿障害もなく順調に回復していた。術後 12 日目のバイタルサイン測定時に「身体のほてりがあり、急に汗が出るようになったりして、夜もよく眠れません。そのためかイライラします」と看護師に訴えた。A さんに出現している症状の原因はどれか。

96 / 120

次の文を読み 94〜96 の問いに答えよ。

A さん(47 歳、女性、会社員)は、夫(54 歳)と2人暮らし。6か月前から月経不順になり、閉経前の症状と思い様子をみていた。しかし、徐々に普段の月経時の出血量よりも多くなり、下腹部痛が出現してきたため、病院の婦人科外来を受診した。診察後、経腟超音波検査の指示が出され、看護師は A さんに検査について説明することになった。

96 A さんはその後、順調に経過し退院した。退院後、初回の外来受診時に看護師が A さんに心配なことを尋ねると「退院のときも性生活の説明を聞きましたが、子宮がなくなって自分の身体がどう変化しているかわからないし、やっぱり性生活のことが気がかりです。夫も私の身体を気遣ってくれて、今日も一緒に病院に来てくれました」と語った。A さんへの性生活の説明で適切なのはどれか。

97 / 120

次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症(hypertension)の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

97 手術前オリエンテーションの際の看護師の説明内容で適切なのはどれか。

98 / 120

次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症(hypertension)の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

98 手術後 14 日。A さんは、回復期リハビリテーション病棟のトイレ付きの個室に移動した。A さんは歩行訓練を行っているが、立ち上がるときにバランスを崩しやすく「夜トイレに行こうとしてベッドから立ち上がるときに、ふらふらする。また転んでしまうのが怖い」と言っている。このときの看護師の対応で最も適切なのはどれか。

99 / 120

次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、女性)は、1人暮らし。高血圧症(hypertension)の内服治療をしているが、その他に既往歴はない。認知機能は問題ない。軽度の円背があるが、日常生活動作〈ADL〉は自立している。簡単な家事は自分で行っており、家の中で過ごすことが多かった。近所に住む長女が時々、A さんの様子を見に来ていた。ある日、A さんは自宅の階段を踏み外して転落し、横向きになったまま動けなくなったところを訪問してきた長女に発見され、救急車で病院に運ばれ、右大腿骨頸部骨折(femoral neck fracture)と診断された。そのまま入院し、緊急手術を行うことになった。

99 A さんの退院日が決定した。看護師は、A さんの退院前の指導を行うことになった。A さんから「医師から骨がもろくなっていると言われました。これ以上悪くならないように何をすればよいでしょうか」と質問があった。A さんへの看護師の説明で適切なのはどれか。

100 / 120

次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(生後3週)は、在胎 40 週、3,070 g で出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は 3,080 g であった。完全母乳栄養である。現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380 g、体温 36.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52 mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、Cl 86 mEq/L、CRP0.1 mg/dL。

100 A ちゃんの状態のアセスメントで正しいのはどれか。

101 / 120

次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(生後3週)は、在胎 40 週、3,070 g で出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は 3,080 g であった。完全母乳栄養である。現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380 g、体温 36.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52 mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、Cl 86 mEq/L、CRP0.1 mg/dL。

101 検査の結果、A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)と診断された。A ちゃんは直ちに絶飲食となり、経鼻胃管が留置され、持続点滴静脈内注射が開始された。担当医師と家族とが治療方針を話し合った結果、全身状態が安定したあとに手術をする方針になった。A ちゃんの術前看護で正しいのはどれか。

102 / 120

次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A ちゃん(生後3週)は、在胎 40 週、3,070 g で出生した。生後5日で退院し、退院時の体重は 3,080 g であった。完全母乳栄養である。現病歴:5日前から嘔吐があり、次第に哺乳のたびに噴水状に嘔吐するようになった。今朝も嘔吐があり、吐物は白色である。排尿もないため家族に連れられ来院した。A ちゃんは肥厚性幽門狭窄症(hypertrophic pyloric stenosis)が疑われ入院した。
身体所見:体重 3,380 g、体温 36.7 ℃。脈拍 120/分、整。血圧 74/52 mmHg。大泉門は陥凹、皮膚のツルゴールは低下、上腹部は軽度膨隆。
検査所見:白血球 9,600/μL。Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、Cl 86 mEq/L、CRP0.1 mg/dL。

102 入院後3日。A ちゃんは全身状態が安定し、全身麻酔下で腹腔鏡を用いた粘膜外幽門筋切開術(Ramstedt〈ラムステッド〉手術)を受けた。術後の看護で適切なのはどれか。

103 / 120

次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄の B 君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。A ちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39 ℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温 39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)であった。診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され、去痰薬が処方された。

103 診察後、家庭でのケアについて A ちゃんの母親に指導することになった。看護師の指導で適切なのはどれか。

104 / 120

次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄の B 君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。A ちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39 ℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温 39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)であった。診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され、去痰薬が処方された。

104 A ちゃんは、発熱が続き、哺乳量が減ってきたため2日後に再度来院した。来院時、体温 39.4 ℃、呼吸数 60/分、脈拍 154/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)、口唇色と顔色はやや不良であった。胸部エックス線撮影で肺炎像は認められない。A ちゃんは、経口摂取不良と呼吸困難のため、母親が付き添って入院することとなった。酸素吸入と点滴静脈内注射が開始された。入院前の A ちゃんについて母親から収集すべき情報で優先度が高いのはどれか。

105 / 120

次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A ちゃん(5か月、女児)は、父親(会社員)、母親(主婦)、兄の B 君(3歳)と4人家族である。近所に祖父母が住んでいる。A ちゃんは3日前から鼻汁と咳嗽があり、昨日夕方より 39 ℃の発熱がみられ小児科外来を受診した。自宅で哺乳量の低下はなく、1日に1、2回咳嗽とともに嘔吐がみられていた。来院時、体温 39.3 ℃、呼吸数 45/分、脈拍 142/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)であった。診察と検査の結果、RS ウイルスによる急性細気管支炎(acute bronchiolitis)と診断され、去痰薬が処方された。

105 入院後7日、A ちゃんは症状が軽快し、哺乳量も増加して翌日の金曜日に退院が決定した。母親は「A はだいぶ元気になりました。でも B が泣いたり、かんしゃくをおこしたりすることが増えているようです。どうしたらいいでしょう」と看護師に相談した。入院中、土曜日、日曜日は父親が B 君の世話をしており、平日は祖父母が世話をしているとのことであった。退院時、父親は休暇をとり A ちゃんと母親を迎えに来る予定である。母親への看護師の対応として適切なのはどれか。

106 / 120

次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 39 週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11 時 45 分の診察で子宮口が8cm 開大となった。看護師が 12 時に昼食を配膳にいくと A さんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

106 A さんへの看護で最も適切なのはどれか。

107 / 120

次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 39 週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11 時 45 分の診察で子宮口が8cm 開大となった。看護師が 12 時に昼食を配膳にいくと A さんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

107 A さんは 16 時 15 分、3,300 g の男児を経腟分娩で出産した。Apgar〈アプガー〉スコアは1分後9点。胎盤娩出直後から凝血の混じった暗赤色の性器出血が持続している。この時点での出血量は 600 mL。臍高で柔らかい子宮底を触れた。脈拍90/分、血圧 116/76 mmHg。意識は清明。A さんは「赤ちゃんの元気な泣き声を聞いて安心しました」と言っている。このときの看護師の A さんへの対応で最も適切なのはどれか。

108 / 120

次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(30 歳、初産婦)は妊娠 39 週3日で陣痛発来し、4時に入院した。その後、陣痛が増強して順調な分娩進行と診断されて、11 時 45 分の診察で子宮口が8cm 開大となった。看護師が 12 時に昼食を配膳にいくと A さんは額に汗をかいて、側臥位で「陣痛がつらくて何も飲んだり食べたりしたくありません」と言っている。陣痛発作時は強い産痛と努責感を訴え、目を硬く閉じて呼吸を止めて全身に力を入れている。

108 A さんの分娩経過は以下のとおりであった。

2 時 00 分 陣痛周期 10 分
4 時 00 分 入院
15 時 00 分 分娩室入室
15 時 30 分 子宮口全開大
16 時 00 分 自然破水
16 時 15 分 児娩出
16 時 30 分 胎盤娩出

A さんの分娩所要時間はどれか。

109 / 120

次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

109 入院時の A さんへの看護師の対応として適切なのはどれか。

110 / 120

次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

110 入院2週後、A さんは病棟生活のルールを守ることができず、それを注意した看護師に対して攻撃的になることがあった。別の看護師が A さんに理由を尋ねると「指図するような話し方をされると、暴力的だった父親を思い出し、冷静でいられなくなる」と話した。このとき A さんに起こっているのはどれか。

111 / 120

次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(32 歳、男性)は、仕事上のストレスを抱えていた際に知人から誘われ、覚せい剤を常用するようになり逮捕された。保釈後、薬物依存症の治療を受けることができる精神科病院に入院し、治療プログラムに参加することになった。

111 入院後1か月、A さんは「正直に言うと、今も覚せい剤を使いたいという気持ちがある。もし誘いがあったら、使いたい気持ちを抑えきれないだろう」と悩みを打ち明けた。A さんの状態のアセスメントとして適切なのはどれか。

112 / 120

次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(35 歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30 歳のときに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。A さんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

112 入院時、A さんの BMI は 29.5。この数日は食事をとっていなかった。入院後も興奮状態がおさまらず、壁に頭を打ちつけはじめたため、医師から抗精神病薬の点滴静脈内注射と身体的拘束の指示がでた。身体的拘束中の A さんの看護で正しいのはどれか。2つ選べ。

113 / 120

次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(35 歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30 歳のときに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。A さんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

113 入院後1週、身体的拘束は解除された。A さんは常に動き回り、他の患者への過干渉が続いている。食事中に立ち上がりホールから出ていこうとするため、看護師が止めると強い口調で言い返してくる。A さんは「ゲーム関連の仕事を探したい。早く退院させろ」と1日に何度も看護師に訴えるが、主治医は退院を許可していない。A さんへの対応で適切なのはどれか。

114 / 120

次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(35 歳、男性)は1人暮らし。両親は他県に住んでいる。30 歳のときに双極性障害(bipolar disorder)と診断され、これまでに4回の入退院を繰り返している。給料をインターネットゲームの利用料金で度々使い果たし、それが原因で両親と何度も口論になったことがある。仕事では同僚とトラブルを起こすたびに転職を繰り返しており、今回も同僚と口論になり自ら退職した。A さんは「前の職場の同僚に嫌がらせをしてやる」と母親に電話をかけ、心配した両親が一緒に精神科病院を受診した。診察室では多弁で大きな声を出し、椅子を蹴るなどの行為がみられた。医師の診察の結果、入院して治療することになった。

114 入院後2か月、A さんの状態は落ち着き、退院に向けての準備が進められている。A さんは、「会社で同僚と言い合いになってこれまでも仕事を変わってきた。そのたびに調子が悪くなって、何度も入院した。家族と言い合いをしたぐらいで近所から苦情があって、嫌になって引っ越した」と看護師に訴えた。A さんの退院に向けて連携をとる機関はどれか。

115 / 120

次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)で週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。

115 訪問看護と訪問介護の担当者、A さんと妻を含めた退院前カンファレンスが開催された。妻から「夜間に停電になったらどうすればよいですか」と発言があった。このときの妻への訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

116 / 120

次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)で週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。

116 退院前カンファレンスで、訪問介護の担当者から、これまでと同様に退院後も昼食の準備と後始末、口腔ケア、入浴介助を行う予定と発言があった。訪問看護師は訪問介護の担当者に、A さんの状態の変化に気付いたら連絡がほしいと協力を求めた。訪問介護の担当者に説明する A さんの状態の変化で、特に注意が必要なのはどれか。

117 / 120

次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(37 歳、男性)は妻(40 歳、会社員)と2人暮らし。筋強直性ジストロフィー(myotonic dystrophy)で週5回の訪問介護を利用していた。1か月前に傾眠傾向が著明となり入院して精査した結果、睡眠時無呼吸に対して夜間のみフェイスマスクを用いた非侵襲的陽圧換気療法が導入された。A さんは四肢遠位筋に筋萎縮と筋力低下があるが、室内の移動は電動車椅子を操作して自力で行え、食事も準備すれば妻と同じものを摂取できる。退院後、週1回午後に訪問看護が導入されることになった。

117 退院後1週、訪問看護師は A さんの鼻根部の皮膚に発赤があることに気付いた。訪問看護師の妻への対応で適切なのはどれか。

118 / 120

次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻が A さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。バイタルサインは、体温 37.5 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 100/分、血圧 140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。
検査所見:赤血球 410 万/μL、白血球 6,800/μL、Ht 50 %、総蛋白 6.5 g/dL、尿素窒素 25 mg/dL、 Na 150 mEq/L、K3.8 mEq/L、 血 糖 値 110 mg/dL、 CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

118 A さんの状態をアセスメントするために、外来看護師が収集すべき情報で優先度が高いのはどれか。

119 / 120

次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻が A さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。バイタルサインは、体温 37.5 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 100/分、血圧 140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。
検査所見:赤血球 410 万/μL、白血球 6,800/μL、Ht 50 %、総蛋白 6.5 g/dL、尿素窒素 25 mg/dL、 Na 150 mEq/L、K3.8 mEq/L、 血 糖 値 110 mg/dL、 CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

119 A さんは入院となり、点滴静脈内注射が開始された。入院当日の夜間、A さんは「ここはどこか、家に帰る」などと言い、点滴ラインを触ったり杖を使わずにトイレに1人で行こうとしたりして落ち着かず、ほとんど眠っていなかったと夜勤の看護師から日勤の看護師に申し送りがあった。日勤で A さんを受け持つ看護師の対応として適切なのはどれか。2つ選べ。

120 / 120

次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

A さん(88 歳、男性)は、10 年前に脳梗塞(cerebral infarction)を発症し左半身麻痺の後遺症がある。杖歩行はでき、要介護2で介護保険サービスを利用中である。A さんが最近食欲がなく、水分もあまり摂らず、いつもと様子が違うことを心配した妻が A さんに付き添って受診した。
身体所見:呼びかけに対して返答はあるが反応はやや遅い。麻痺の症状に変化はない。バイタルサインは、体温 37.5 ℃、呼吸数 20/分、脈拍 100/分、血圧 140/60mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉98 %(room air)。
検査所見:赤血球 410 万/μL、白血球 6,800/μL、Ht 50 %、総蛋白 6.5 g/dL、尿素窒素 25 mg/dL、 Na 150 mEq/L、K3.8 mEq/L、 血 糖 値 110 mg/dL、 CRP 0.01mg/dL。胸部エックス線写真に異常なし。

120 入院から1週が経過し、A さんのバイタルサインなどは正常となり、食事も摂取できるようになった。A さんの妻は「先生からそろそろ退院できるといわれましたが、夫はほとんどベッド上で過ごしており、トイレまで歩けそうにありません。これで退院できるか不安です」と看護師に話した。現在の A さんの日常生活動作〈ADL〉は、起立時にふらつきがみられ、歩行は不安定である。ポータブルトイレを使用して排泄している。現在の A さんの状況から、退院に向けて看護師が連携する者で適切なのはどれか。2つ選べ。

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