看護師国家試験 第112回午後 全問題

2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第1問から第120問までが出題されます。

看護師国家試験 第112回午後 全問題

2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第1問から第120問までが出題されます。

1 / 120

1 令和元年(2019 年)の0歳男児の平均余命はどれか。

2 / 120

2 健康日本 21(第二次)における1日の塩分摂取量の目標値で正しいのはどれか。

3 / 120

3 循環式浴槽の水質汚染で発症するのはどれか。

4 / 120

4 国民健康保険に加入している自営業者(40 歳)の医療費の一部負担金の割合はどれか。

5 / 120

5 看護師は正当な理由がなく、その業務上知り得た人の秘密を漏らしてはならないと規定している法律はどれか。

6 / 120

6 大泉門が閉鎖する時期に最も近いのはどれか。

7 / 120

7 正期産の新生児が生理的体重減少によって最低体重になるのはどれか。

8 / 120

8 エリクソン(Erikson, E. H.)が提唱する発達理論において、学童期に達成すべき心理社会的課題はどれか。

9 / 120

9 家族成員の最少人数はどれか。

10 / 120

10 地域保健法に規定されている市町村保健センターの業務はどれか。

11 / 120

11 副交感神経の作用で正しいのはどれか。

12 / 120

12 心臓の刺激伝導系で最初の興奮部位はどれか。

13 / 120

13 成人の正常な赤血球の説明で正しいのはどれか。

14 / 120

14 チアノーゼとは(  )の絶対量が増加して5g/dL 以上になり、皮膚や粘膜が紫から青紫色を示す状態のことをいう。(  )に入るのはどれか。

15 / 120

15 飛沫感染するのはどれか。

16 / 120

16 モルヒネの副作用(有害事象)はどれか。

17 / 120

17 上腕動脈で行う聴診法による血圧測定で適切なのはどれか。

18 / 120

18 グリセリン浣腸を準備する際の浣腸液の温度で適切なのはどれか。

19 / 120

19 不活動状態が持続することで生じるのはどれか。

20 / 120

20 入浴の援助で正しいのはどれか。

21 / 120

21 成人の気道の異物除去を目的とするのはどれか。

22 / 120

22 看護師が行う処置で滅菌手袋を使用すべきなのはどれか。

23 / 120

23 静脈血採血の穿刺時の皮膚に対する針の適切な刺入角度はどれか。

24 / 120

24 成人の一次救命処置〈BLS〉における胸骨圧迫の速さ(回数)で正しいのはどれか。

25 / 120

25 腹部前面を図に示す。 McBurney〈マックバーニー〉圧痛点はどれか。

26 / 120

26 心周期に伴う心臓の変化で、収縮期の初期には心室の容積は変わらずに内圧が上昇していく。このときの心臓で正しいのはどれか。

27 / 120

27 リンパの流れで正しいのはどれか。

28 / 120

28 肥大型心筋症(hypertrophic cardiomyopathy)について正しいのはどれか。

29 / 120

29 歯周病(periodontal disease)について正しいのはどれか。

30 / 120

30 帯状疱疹(herpes zoster)について正しいのはどれか。

31 / 120

31 令和2年度(2020 年度)の家族に関する調査で正しいのはどれか。

32 / 120

32 生活保護法の扶助の種類とその内容の組合せで正しいのはどれか。

33 / 120

33 健康に関する指標の記述で正しいのはどれか。

34 / 120

34 介護保険法と社会福祉士及び介護福祉士法に基づき、介護福祉士が一定の条件を満たす場合に実施できる医行為はどれか。

35 / 120

35 問題削除

36 / 120

36 針刺し事故を防止する方法で適切なのはどれか。

37 / 120

37 安楽な姿勢を保持する体位と枕を挿入する位置の組合せで適切なのはどれか。

38 / 120

38 便の性状と原因の組合せで正しいのはどれか。

39 / 120

39 患者の足底と杖をつく位置を図に示す。 両上肢の動きに制限がなく、右下肢に軽度の筋力低下がある患者の三点歩行で、歩き始めの杖の位置が適切なのはどれか。

40 / 120

40 創傷治癒の成熟期の状態はどれか。

41 / 120

41 成人への与薬方法で正しいのはどれか。

42 / 120

42 成人に対する自動体外式除細動器〈AED〉の使用で正しいのはどれか。

43 / 120

43 経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉の測定値に影響を及ぼすのはどれか。

44 / 120

44 仰臥位で手術を受けた患者が術後に上肢の薬指と小指のしびれを訴えた。しびれの原因として考えられるのはどれか。

45 / 120

45 A さん(58 歳)は筋萎縮性側索硬化症(amyotrophic lateral sclerosis)〈ALS〉で在宅療養をしている。嚥下機能の低下が進行したため入院し、胃瘻の造設が検討されているが、経口摂取の継続を希望している。看護師が連携する職種で優先度が高いのはどれか。

46 / 120

46 臨死期にある患者の家族から「のどがゴロゴロと鳴っていて苦しんでいます。この苦痛をとってあげたい」と相談された。看護師が、呼吸音を聴取すると咽頭に雑音を認めた。患者の苦痛を緩和するための対応で適切なのはどれか。

47 / 120

47 成人の気管支喘息(bronchial asthma)に対する副腎皮質ステロイド薬の吸入で正しいのはどれか。

48 / 120

48 A さん(43 歳、男性)は胆道狭窄のため内視鏡的逆行性胆管膵管造影〈ERCP〉検査
を受けた。検査後に心窩部痛が出現したため血液検査を行い、禁食、抗菌薬および
蛋白分解酵素阻害薬による治療を行うことになった。
血液検査の項目で A さんに生じた合併症を判断できるのはどれか。

49 / 120

49 パッチテストで皮膚反応を観察するタイミングはどれか。

50 / 120

50 シクロホスファミドを投与している患者で注意が必要なのはどれか。

51 / 120

51 ヒトパピローマウイルス〈HPV〉検査の説明で正しいのはどれか。

52 / 120

52 令和元年(2019 年)の国民生活基礎調査における高齢者の健康状態で正しいのはどれか。

53 / 120

53 平成 30 年度(2018 年度)の高齢者の住宅と生活環境に関する調査で、高齢者がいる世帯で賃貸住宅に住んでいる世帯の割合が最も多いのはどれか。

54 / 120

54 A さん(80 歳、女性)は脳梗塞(cerebral infarction)の後遺症のため要介護5と認定され、治療を終えて退院することになった。A さんの息子の妻が「義母が退院したら同居して、私が初めて介護することになります」と不安そうに看護師に話しかけてきた。このときの看護師の対応で適切なのはどれか。

55 / 120

55 子どもの発達で正しいのはどれか。

56 / 120

56 乳歯について正しいのはどれか。

57 / 120

57 子どもの平行遊びで正しいのはどれか。

58 / 120

58 母体保護法に規定されているのはどれか。

59 / 120

59 閉経について正しいのはどれか。

60 / 120

60 妊娠に伴う母体の生理的変化とその時期の組合せで正しいのはどれか。

61 / 120

61 産褥期の生理的変化で正しいのはどれか。

62 / 120

62 大規模災害が発生し、被災した住民は自治体が設置した避難所に集まり避難生活を始めた。発災3日、自治体から派遣された看護師は避難所の片隅で涙ぐんでいるA さんへの関わりを始めた。A さんは「悲しい気持ちが止まりません」と話している。このときの A さんへの看護師の発言で適切なのはどれか。

63 / 120

63 精神病床に入院し、身体的拘束が必要となる攻撃性の高い精神疾患患者のケアで正しいのはどれか。

64 / 120

64 一般の事業所や企業に就労を希望する精神障害者に対して行う支援で、24 か月間を原則として就職に必要な訓練や求職活動を行うのはどれか。

65 / 120

65 A さん(70 歳、男性)は神経因性膀胱(neurogenic bladder)のため、膀胱留置カテーテルを挿入し在宅療養を開始することになった。A さんが行う膀胱留置カテーテルの管理で適切なのはどれか。

66 / 120

66 A さん(88 歳、女性、要介護1)は長女(58 歳、会社員)と2人暮らしで、胃瘻を造設し訪問看護を利用している。看護師の訪問時、A さんは頭痛、嘔気を訴え、ベッドに横になっていた。バイタルサインは、体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍96/分、整、血圧 102/76 mmHg、口唇が乾燥している。室温は 30 ℃である。長女に連絡し、かかりつけ医に往診を依頼することにした。医師が到着するまでの訪問看護師の対応で適切なのはどれか。

67 / 120

67 指定訪問看護ステーションについて正しいのはどれか。

68 / 120

68 A さん(63 歳、男性)は妻と2人暮らしで、肺癌(lung cancer)の終末期で在宅医療を受けて医療用麻薬を使用中である。看護師が訪問したとき、A さんは椅子に座って咳をしながら苦痛に耐えている様子であった。妻は「レスキュー薬が効くまでは苦しそうなので、何か私にできることはありますか」と訪問看護師に尋ねた。このときの訪問看護師の妻への対応で適切なのはどれか。

69 / 120

69 A 病院の組織図を示す。 医療安全管理を担う部門が横断的に活動する位置はどれか。

70 / 120

70 医療法に基づき医療機関が医療の安全を確保する目的で行うのはどれか。

71 / 120

71 災害時の医療を支える体制で正しいのはどれか。

72 / 120

72 A さん(58 歳、男性)は外国籍の妻(40 歳)と 10 年前に結婚し、2人で暮らしている。虚血性心疾患(ischemic heart disease)と診断され、外来看護師による生活指導を妻と一緒に受けることになった。初回の面談で、A さんは「10 年間で体重が 10 kg 増えました。妻の母国の習慣で味が濃いおかずや揚げ物とご飯を1日に何度も食べています。最近、2人とも運動をしなくなりました」と話した。このときの外来看護師の A さんと妻への最初の対応で適切なのはどれか。

73 / 120

73 上肢の運動を図に示す。 肩関節の屈曲の可動域測定で正しいのはどれか。

74 / 120

74 細菌が体内に初めて侵入したときに最初に産生される免疫グロブリンはどれか。

75 / 120

75 膀胱の蓄尿と排尿反射で正しいのはどれか。

76 / 120

76 全身性エリテマトーデス(systemic lupus erythematosus)〈SLE〉でプレドニゾロンを長期間服用している成人女性の患者で、血中濃度が顕著に低下しているのはどれか。

77 / 120

77 心電図検査の胸部誘導で電極を第4肋間胸骨右縁に装着するのはどれか。

78 / 120

78 プリン体の代謝産物である尿酸で正しいのはどれか。

79 / 120

79 血液透析について正しいのはどれか。

80 / 120

80 成人に経鼻経管栄養の胃管を挿入する方法で適切なのはどれか。

81 / 120

81 介護保険サービスを利用して購入できるのはどれか。

82 / 120

82 標準的な成長をしている正期産児の身長が出生時の約2倍になるのはどれか。

83 / 120

83 女子の第二次性徴に最も関与するホルモンはどれか。

84 / 120

84 A さん(25 歳、女性)は統合失調症(schizophrenia)と診断され、入院2か月が経過した。食事や水分の摂取、トイレ歩行は1人でできる。歯磨き、入浴への関心はあまりない。幻聴が聞こえると突然走り出し、壁に頭をぶつけている。日中はホールで過ごし、自分から他の患者と交流はしない。A さんのセルフケアのアセスメントで優先度が高いのはどれか。

85 / 120

85 薬物血中濃度モニタリング〈TDM〉の実施が必要な薬物はどれか。2つ選べ。

86 / 120

86 高齢者の睡眠で正しいのはどれか。2つ選べ。

87 / 120

87 高齢者の血液検査の結果で成人の基準値と比較して値が高くなるのはどれか。2つ選べ。

88 / 120

88 精神保健における三次予防はどれか。2つ選べ。

89 / 120

89 A ちゃん(小学4年生、女児)は父親(40 歳、会社員)、母親(40 歳、会社員)、弟(小学2年生)と4人で暮らしている。交通事故で頸髄損傷となり、訪問看護を利用して在宅療養を開始した。A ちゃんはこれまで通っていた小学校に継続して通学することを希望している。A ちゃんの家族への看護師の対応で適切なのはどれか。2つ選べ。

90 / 120

90 500 L の酸素ボンベ(14.7 MPa 充塡)の内圧が 10 MPa を示している。この酸素ボンベを用いて3L/分で酸素吸入を行う。使用可能な時間は何分か。
ただし、小数点以下の数値が得られた場合は、小数点以下第1位を四捨五入すること。
解答:(   )分

91 / 120

次の文を読み 91〜93 の問いに答えよ。

A さん(61 歳、男性、会社員)はデスクワーク中心の仕事をしている。今朝、職場へ出勤したが、自分の机の位置や同僚の名前が分からない等の見当識障害があり、同僚に付き添われ救急外来を受診した。頭痛、嘔吐、めまいはない。現病歴:4年前に2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、経口糖尿病薬が開始された。1年前から受診を自己判断で中断している。

身体所見:身長170 cm、体重100 kg。体温 38.6 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 112/分、整、血圧 108/64 mmHg。対光反射(+)、瞳孔不同(ー)。歩行可能。右第1趾に発赤、腫脹、異臭がある。
検査所見:白血球 19,200/μL、血糖 904 mg/dL、 Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、ヘモグロビン A1c 〈HbA1c〉 9.2 %、アンモニア 49 μg/dL、 CRP 22mg/dL。動脈血液ガス分析 pH 7.32。血漿浸透圧 394 mOsm/L。尿ケトン体(±)。

91 A さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。

92 / 120

次の文を読み 91〜93 の問いに答えよ。

A さん(61 歳、男性、会社員)はデスクワーク中心の仕事をしている。今朝、職場へ出勤したが、自分の机の位置や同僚の名前が分からない等の見当識障害があり、同僚に付き添われ救急外来を受診した。頭痛、嘔吐、めまいはない。現病歴:4年前に2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、経口糖尿病薬が開始された。1年前から受診を自己判断で中断している。

身体所見:身長170 cm、体重100 kg。体温 38.6 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 112/分、整、血圧 108/64 mmHg。対光反射(+)、瞳孔不同(ー)。歩行可能。右第1趾に発赤、腫脹、異臭がある。
検査所見:白血球 19,200/μL、血糖 904 mg/dL、 Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、ヘモグロビン A1c 〈HbA1c〉 9.2 %、アンモニア 49 μg/dL、 CRP 22mg/dL。動脈血液ガス分析 pH 7.32。血漿浸透圧 394 mOsm/L。尿ケトン体(±)。

92 A さんはインスリン療法、糖尿病足病変に対する抗菌薬治療で全身状態は改善した。退院へ向けて、看護師は A さんに食事指導をすることにした。A さんに勧める1日の摂取カロリーで最も適切なのはどれか。

93 / 120

次の文を読み 91〜93 の問いに答えよ。

A さん(61 歳、男性、会社員)はデスクワーク中心の仕事をしている。今朝、職場へ出勤したが、自分の机の位置や同僚の名前が分からない等の見当識障害があり、同僚に付き添われ救急外来を受診した。頭痛、嘔吐、めまいはない。現病歴:4年前に2型糖尿病(type 2 diabetes mellitus)と診断され、経口糖尿病薬が開始された。1年前から受診を自己判断で中断している。

身体所見:身長170 cm、体重100 kg。体温 38.6 ℃、呼吸数 22/分、脈拍 112/分、整、血圧 108/64 mmHg。対光反射(+)、瞳孔不同(ー)。歩行可能。右第1趾に発赤、腫脹、異臭がある。
検査所見:白血球 19,200/μL、血糖 904 mg/dL、 Na 131 mEq/L、K 3.4 mEq/L、ヘモグロビン A1c 〈HbA1c〉 9.2 %、アンモニア 49 μg/dL、 CRP 22mg/dL。動脈血液ガス分析 pH 7.32。血漿浸透圧 394 mOsm/L。尿ケトン体(±)。

93 A さんの糖尿病足病変の悪化を防ぐ目的で看護師が行う指導で正しいのはどれか。2つ選べ。

94 / 120

次の文を読み 94〜96 の問いに答えよ。

A さん(53 歳、女性)は休日に公園を散歩中、階段から落ちて頭部を強打し、意識
を消失した状態で病院に救急搬送された。病院到着時の A さんは開眼せず、声は発
しているが理解不能である。痛み刺激には逃れようとする動作がみられる。

94 グラスゴー・コーマ・スケール〈GCS〉による A さんの意識レベルの評価はどれか。

95 / 120

次の文を読み 94〜96 の問いに答えよ。

A さん(53 歳、女性)は休日に公園を散歩中、階段から落ちて頭部を強打し、意識
を消失した状態で病院に救急搬送された。病院到着時の A さんは開眼せず、声は発
しているが理解不能である。痛み刺激には逃れようとする動作がみられる。

95 A さんは右側の急性硬膜外血腫(acute epidural hematoma)と診断され、緊急開頭手術を受けることになった。術前のバイタルサインは、体温 37.2 ℃、呼吸数 14/分、脈拍 74/分、整。血圧は、搬送時の 134/84 mmHg から 174/66 mmHg に上昇し、痛み刺激に対する反応が消失している。このときの A さんの瞳孔の状態はどれか。

96 / 120

次の文を読み 94〜96 の問いに答えよ。

A さん(53 歳、女性)は休日に公園を散歩中、階段から落ちて頭部を強打し、意識
を消失した状態で病院に救急搬送された。病院到着時の A さんは開眼せず、声は発
しているが理解不能である。痛み刺激には逃れようとする動作がみられる。

96 開頭手術後2日、A さんの全身状態は良好で、硬膜外ドレーンの排液も異常所見はなく経過している。看護師が訪室すると A さんは仰臥位で開眼し、「目が覚めたら病院にいて手術も終えていたので驚きました。今は気分もよいが、寝てばかりで背中が痛くなってきたので体勢を変えたい」と話す。看護師の対応で適切なのはどれか。

97 / 120

次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57 歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)と診断された。他に既往はない。20 歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを 500 mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に 37.8 ℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。

受診時の身体所見:体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 94/分、整、血圧 138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉82 %(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO₂〉45 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉58 Torr。
検査所見:赤血球 420 万/μL、 Hb 10.3 g/dL、白血球 9,500/μL、総蛋白 5.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、空腹時血糖 98 mg/dL、 CRP 10.1 mg/dL。
医師の診察の結果、A さんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の急性増悪と診断された。

97 このときの A さんの状態はどれか。

98 / 120

次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57 歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)と診断された。他に既往はない。20 歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを 500 mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に 37.8 ℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。

受診時の身体所見:体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 94/分、整、血圧 138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉82 %(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO₂〉45 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉58 Torr。
検査所見:赤血球 420 万/μL、 Hb 10.3 g/dL、白血球 9,500/μL、総蛋白 5.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、空腹時血糖 98 mg/dL、 CRP 10.1 mg/dL。
医師の診察の結果、A さんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の急性増悪と診断された。

98 A さんは入院し、抗菌薬の点滴静脈内注射と酸素投与が開始された。病棟内の歩行の許可が出て、食事も全粥食を半分程度は食べることができた。A さんに起こりうる症状で最も注意が必要なのはどれか。

99 / 120

次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57 歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)と診断された。他に既往はない。20 歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを 500 mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に 37.8 ℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。

受診時の身体所見:体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 94/分、整、血圧 138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉82 %(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO₂〉45 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉58 Torr。
検査所見:赤血球 420 万/μL、 Hb 10.3 g/dL、白血球 9,500/μL、総蛋白 5.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、空腹時血糖 98 mg/dL、 CRP 10.1 mg/dL。
医師の診察の結果、A さんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の急性増悪と診断された。

99 Aさんは順調に回復したため、退院が決まった。退院後の慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の治療は、在宅酸素療法〈HOT〉は導入せずに薬物療法を継続することになった。A さんは、看護師に「退院後も自宅で生活したい」と話している。近隣に家事を手伝ってくれる親戚や友人はいない。A さんへの退院指導の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。

100 / 120

次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A 君(5歳)は父親(40 歳)、母親(38 歳)と兄(10 歳)の4人家族である。A 君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

100 A 君が利用できる制度はどれか。

101 / 120

次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A 君(5歳)は父親(40 歳)、母親(38 歳)と兄(10 歳)の4人家族である。A 君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

101 A 君の造血幹細胞移植は無事に終了したが、終了後6か月で2度目の再発をし、化学療法が行われたが寛解しなかった。医師から両親に A 君が終末期にあること、余命2か月程度であることが伝えられた。両親は「2度目の再発と聞いて覚悟をしていた。延命するための治療はしなくてよいと考えています。在宅療養に切り替えて A と家で過ごしたいが、できることと、できないことを教えてほしいです」と話した。両親への看護師の返答で適切なのはどれか。2つ選べ。

102 / 120

次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A 君(5歳)は父親(40 歳)、母親(38 歳)と兄(10 歳)の4人家族である。A 君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

102 数日後、両親から「A が亡くなることを A の兄にどのように説明したらよいでしょうか。私たちでは、うまく説明できません」と相談があった。看護師の両親への対応で適切なのはどれか。

103 / 120

次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A 君(11 歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温 36.9 ℃、吸数 32/分、心拍数 120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)であった。

103 A 君の気管支喘息の発作強度はどれか。

104 / 120

次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A 君(11 歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温 36.9 ℃、吸数 32/分、心拍数 120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)であった。

104 救急外来で、吸入と点滴静脈内注射が行われ A 君の症状は軽快した。A 君は、医師や看護師による問診には素直に答えているが、心配する母親には「病院に来るほどじゃないんだよ。入院はしないからな」と発言し、反抗的な態度をとっている。このときの看護師の対応で適切なのはどれか。

105 / 120

次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A 君(11 歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温 36.9 ℃、吸数 32/分、心拍数 120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)であった。

105 A 君は1年前から気管支喘息(bronchial asthma)の急性増悪〈発作〉を起こして救急外来の受診を繰り返していることが分かった。看護師が A 君に今の症状に対する認識を確認すると「喘息発作が起きていて、家で吸入をしても治まらなかった」と答えた。学校生活や服薬については「学校は好きだけど、体育は嫌だな。吸入が面倒くさい。吸入しなくても発作が起きなければいいんでしょ」と話した。看護師は、急性増悪〈発作〉を繰り返している A 君のセルフケアへの支援をする必要があると考えた。A 君への看護師の対応で最も適切なのはどれか。

106 / 120

次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週1日、順調な経過で経腟分娩した。産後は夫が育児休業を取得し、自宅で夫と人で子育てをする予定である。産褥1日、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 70/分、整、血圧 118/68mmHg、 Hb 12.0 g/dL。子宮底は臍下横指のところに硬く触れている。悪露は赤色で中等量、凝血の混入はない。A さんは授乳時に後陣痛を訴えている。会陰縫合部に腫脹や発赤はなく、痛みは自制内である。尿意の自覚があり、残尿感や排尿困難感はない。

106 A さんの産褥1日のアセスメントで正しいのはどれか。

107 / 120

次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週1日、順調な経過で経腟分娩した。産後は夫が育児休業を取得し、自宅で夫と人で子育てをする予定である。産褥1日、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 70/分、整、血圧 118/68mmHg、 Hb 12.0 g/dL。子宮底は臍下横指のところに硬く触れている。悪露は赤色で中等量、凝血の混入はない。A さんは授乳時に後陣痛を訴えている。会陰縫合部に腫脹や発赤はなく、痛みは自制内である。尿意の自覚があり、残尿感や排尿困難感はない。

107 産褥3日、A さんの夫から「退院後は私が子どもの沐浴をします。子どもの身体の洗い方は動画で学んだのですが、沐浴のときに注意することはありますか。寒い時期なので心配です」と看護師に質問があった。A さんの夫への説明で適切なのはどれか。

108 / 120

次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週1日、順調な経過で経腟分娩した。産後は夫が育児休業を取得し、自宅で夫と人で子育てをする予定である。産褥1日、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 70/分、整、血圧 118/68mmHg、 Hb 12.0 g/dL。子宮底は臍下横指のところに硬く触れている。悪露は赤色で中等量、凝血の混入はない。A さんは授乳時に後陣痛を訴えている。会陰縫合部に腫脹や発赤はなく、痛みは自制内である。尿意の自覚があり、残尿感や排尿困難感はない。

108 産褥5日、子宮収縮は臍恥中央、褐色悪露が少量、歩行時に会陰部痛がある。授乳は母乳のみで行っている。A さんは「この子の世話が大変で、次の妊娠はしばらく考えられません。結婚前は経口避妊薬を服用していましたが、産後の避妊はどうしたらよいか教えてください」と看護師に話した。A さんへの説明で適切なのはどれか。

109 / 120

次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(58 歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82 歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20 歳のときに統合失調症(schizophrenia)と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40 歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。A さんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時に A さんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。

109 このときの訪問看護師の対応で優先度が高いのはどれか。

110 / 120

次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(58 歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82 歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20 歳のときに統合失調症(schizophrenia)と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40 歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。A さんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時に A さんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。

110 初回訪問から1か月、訪問看護師は A さんが適切に服薬できていることを確認した。A さんは「調子はいいですね。やる気も少し出てきました。主治医は今の薬を飲み続けるのがいいと話しています。ただ、夜の薬は朝に眠気が残るので昼まで寝てしまいます」と話した。このときの訪問看護師の A さんへの声かけで最も適切なのはどれか。

111 / 120

次の文を読み 109〜111 の問いに答えよ。

A さん(58 歳、男性)は、年金の給付を受けて生活している父親(82 歳)と2人暮らしで、母親は2年前に亡くなっている。20 歳のときに統合失調症(schizophrenia)と診断された。20歳代で何回か仕事に就いたが長続きはしなかった。40 歳からは無職で、デイケアへ通所していた。1年前にデイケアを中断してからは、ほとんどの時間を自宅で過ごしているが、月1回の外来通院は継続している。A さんが飲まなかった薬がたくさん残っていることを父親が発見し、主治医に相談した。この相談をきっかけに、週1回の精神科訪問看護を導入することになった。初回訪問時に A さんは「薬は飲み忘れたんです。心配かけてごめんなさい」と父親と訪問看護師に話した。

111 初回訪問から6か月、A さんの状態は安定し、デイケアへ週3回程度は通所できるようになった。一方で、父親は「A は食事も作れないし、家のことができないので、自分が死んだ後のことを考えると1人で生きていけるのかが心配だ。どうしたらよいか」と訪問看護師に相談した。それを聞いた A さんも「父が死んだ後の生活が心配だ」と話した。現時点で A さんと父親へ提案する社会資源で適切なのはどれか。

112 / 120

次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(80 歳、女性)は発熱があり、呼吸状態が悪いため、外来を受診し肺炎(pneumonia)と診断され緊急入院となった。入院時、病室でAさんは「ここはどこ」と話し混乱した様子であった。湿性の咳嗽があり、口唇の乾燥が著明である。同居の夫からの情報では、1週前から食事は摂れていたが、水分摂取量が減っていた。3日前から寝て過ごしていたが、トイレには自分で行くことができていた。身の回りのことは自立している。入院後に点滴静脈内注射 1,500 mL/日の指示があり、抗菌薬が開始された。

身体所見:身長 152 cm、体重 45 kg、体温 38.0 ℃、呼吸数 32/分、脈拍 120/分、整、血圧 107/80 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93 %(room air)。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 2。
検査所見:赤血球 447 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球 16,600/μL、総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、血糖 98 mg/dL、 Na 151 mEq/L、K 4.0 mEq/L、 Cl 97 mEq/L、 Ca 8.7 mg/dL、 CRP 23.0 mg/dL。

112 A さんの状態のアセスメントで適切なのはどれか。2つ選べ。

113 / 120

次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(80 歳、女性)は発熱があり、呼吸状態が悪いため、外来を受診し肺炎(pneumonia)と診断され緊急入院となった。入院時、病室でAさんは「ここはどこ」と話し混乱した様子であった。湿性の咳嗽があり、口唇の乾燥が著明である。同居の夫からの情報では、1週前から食事は摂れていたが、水分摂取量が減っていた。3日前から寝て過ごしていたが、トイレには自分で行くことができていた。身の回りのことは自立している。入院後に点滴静脈内注射 1,500 mL/日の指示があり、抗菌薬が開始された。

身体所見:身長 152 cm、体重 45 kg、体温 38.0 ℃、呼吸数 32/分、脈拍 120/分、整、血圧 107/80 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93 %(room air)。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 2。
検査所見:赤血球 447 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球 16,600/μL、総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、血糖 98 mg/dL、 Na 151 mEq/L、K 4.0 mEq/L、 Cl 97 mEq/L、 Ca 8.7 mg/dL、 CRP 23.0 mg/dL。

113 入院当日、A さんは日中は会話ができていたが、夕方からそわそわしながら落ち着かない様子であった。また、話のつじつまが合わず、朝と夕方を間違え急に大きな声を出し、夜中に起きだして自分の荷物を触っていることがあった。翌日、日中は眠気を訴えながらも眠ることなく静かに過ごし、夜間は焦燥があり眠れていない。A さんの状態はどれか。

114 / 120

次の文を読み 112〜114の問いに答えよ。

A さん(80 歳、女性)は発熱があり、呼吸状態が悪いため、外来を受診し肺炎(pneumonia)と診断され緊急入院となった。入院時、病室でAさんは「ここはどこ」と話し混乱した様子であった。湿性の咳嗽があり、口唇の乾燥が著明である。同居の夫からの情報では、1週前から食事は摂れていたが、水分摂取量が減っていた。3日前から寝て過ごしていたが、トイレには自分で行くことができていた。身の回りのことは自立している。入院後に点滴静脈内注射 1,500 mL/日の指示があり、抗菌薬が開始された。

身体所見:身長 152 cm、体重 45 kg、体温 38.0 ℃、呼吸数 32/分、脈拍 120/分、整、血圧 107/80 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉93 %(room air)。ジャパン・コーマ・スケール〈JCS〉Ⅰ- 2。
検査所見:赤血球 447 万/μL、Hb 12.5 g/dL、白血球 16,600/μL、総蛋白 6.2 g/dL、アルブミン 4.0 g/dL、血糖 98 mg/dL、 Na 151 mEq/L、K 4.0 mEq/L、 Cl 97 mEq/L、 Ca 8.7 mg/dL、 CRP 23.0 mg/dL。

114 入院2日、病棟の看護師で A さんへの援助の方針について話し合った。A さんへの対応で適切なのはどれか。

115 / 120

次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)と診断された。A さんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。

115 A さんから保健師に伝える内容で優先度が高いのはどれか。

116 / 120

次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)と診断された。A さんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。

116 1か月後の定期受診のときに、A さんは「長男に私の病名と遺伝性の疾患であることを伝えました。長男には何も症状はありませんが、発症前診断を受けて欲しいと思っています」と外来の看護師に話した。看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。

117 / 120

次の文を読み 115〜117 の問いに答えよ。

A さん(50 歳、男性、自営業)は妻(48 歳)、長男(23 歳、会社員)と3人で暮らしている。3年前から歩行時のふらつきを自覚していたが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。最近、転倒が多くなり医療機関を受診して頭部 CT 検査を受けたところ、小脳と脳幹に萎縮を認め、遺伝性の脊髄小脳変性症(spinocerebellar degeneration)と診断された。A さんは「母も同じ疾患で亡くなりました。妹が同じ敷地内に1人で暮らしていますが、妹も転ぶことが多くなり、医師の勧めで遺伝子診断を受ける予定です。明日、保健所に難病の医療費助成の申請に行くのですが、保健師に伝えた方がよいことはありますか」と看護師に質問した。

117 A さんは仕事を辞め、妻が自営業を続け1年が経過した。A さんは歩行器で室内を移動し、日中は1人で過ごしていた。転倒したことをきっかけに、訪問看護を週1回利用することになった。初回の訪問時に、A さんは「妻が仕事を続けてくれて感謝しています。妻に迷惑はかけられない。妻が食卓に準備してくれた昼食を食べようと起き上がって歩行器に移ろうとしたら、立ちくらみを起こして転んでしまった」と訪問看護師に話した。訪問看護師の A さんへの対応で適切なのはどれか。

118 / 120

次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

午前 10 時、A 県内で大規模災害が発生した。A 県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきた B さん(45 歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。

118 B さんに考えられる状態はどれか。

119 / 120

次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

午前 10 時、A 県内で大規模災害が発生した。A 県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきた B さん(45 歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。

119 発災6時間、C さん(60 歳、男性)は、職場のがれきの下から救助され、搬送されてきた。C さんの意識は清明、バイタルサインは、体温 35.8 ℃、脈拍 110/分、不整、血圧 90/68 mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉95 %(room air)である。がれきに挟まれていた両下肢は、皮膚の創傷、腫脹および皮下出血が認められた。両下肢の感覚は鈍く、麻痺がみられる。足背動脈は触知できる。尿の色は赤褐色である。血液検査の結果、尿素窒素 20 mg/dL、クレアチニンキナーゼ〈CK〉3万IU/L、血糖値 110 mg/dL、 Na 140 mEq/L、 K 8.2 mEq/L であった。圧挫症候群〈クラッシュ症候群〉(crush syndrome)が疑われ、救出後から輸液療法が開始されている。このときの看護師の対応で優先度が高いのはどれか。

120 / 120

次の文を読み 118〜120 の問いに答えよ。

午前 10 時、A 県内で大規模災害が発生した。A 県内の救命救急センターに、家屋等の倒壊現場から救助された傷病者の受け入れ要請があり病院に搬送された。直ちにトリアージが行われた。搬送されてきた B さん(45 歳、男性)には頻呼吸が認められ、胸部と背部の痛みを訴え、吸気時に胸郭が陥没し、呼気時には膨隆している。

120 C さんは直ちに入院となり、緊急で血液透析が開始されることになった。集中治療室のベッドサイドで血液透析が開始され、C さんのバイタルサインは安定した。下肢の腫脹、感覚障害は持続している。C さんは「家族は無事なのか」「また地震がきて病院が停電になったら、透析の器械は止まらないのか」と不安な表情で担当看護師に訴えた。C さんの家族は避難所にいると連絡があったことを伝えると、C さんは少し落ち着いた表情となった。担当看護師は、次々と搬送される傷病者の受け入れ準備をするよう、リーダー看護師に声をかけられた。この時点での C さんへの対応で担当看護師が優先して連携するのはどれか。

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