看護師国家試験 第112回午後 PART9

2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第97問から第108問までが出題されます。

看護師国家試験 第112回午後 PART9

2023年2月に実施された看護師国家試験の問題です。
午後の第97問から第108問までが出題されます。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57 歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)と診断された。他に既往はない。20 歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを 500 mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に 37.8 ℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。

受診時の身体所見:体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 94/分、整、血圧 138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉82 %(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO₂〉45 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉58 Torr。
検査所見:赤血球 420 万/μL、 Hb 10.3 g/dL、白血球 9,500/μL、総蛋白 5.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、空腹時血糖 98 mg/dL、 CRP 10.1 mg/dL。
医師の診察の結果、A さんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の急性増悪と診断された。

97 このときの A さんの状態はどれか。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57 歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)と診断された。他に既往はない。20 歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを 500 mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に 37.8 ℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。

受診時の身体所見:体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 94/分、整、血圧 138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉82 %(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO₂〉45 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉58 Torr。
検査所見:赤血球 420 万/μL、 Hb 10.3 g/dL、白血球 9,500/μL、総蛋白 5.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、空腹時血糖 98 mg/dL、 CRP 10.1 mg/dL。
医師の診察の結果、A さんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の急性増悪と診断された。

98 A さんは入院し、抗菌薬の点滴静脈内注射と酸素投与が開始された。病棟内の歩行の許可が出て、食事も全粥食を半分程度は食べることができた。A さんに起こりうる症状で最も注意が必要なのはどれか。

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次の文を読み 97〜99 の問いに答えよ。

A さん(75 歳、男性)は1人暮らしで、妻とは5年前に死別し、子どもはいない。57 歳のときに慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)と診断された。他に既往はない。20 歳から喫煙していたが、今は禁煙している。エレベーターのないアパートの4階に住んでおり、家事動作時に息苦しさが出現することもあったが、日常生活動作〈ADL〉は自立していた。妻が亡くなってからは食事が不規則になり、インスタント食品ばかり食べていた。入浴はせず、週に1回シャワーを浴びていた。1週前から日常生活動作〈ADL〉でも息苦しさが増強し、食欲がなく、ほとんど食事をしていなかったが、ジュースを 500 mL/日は飲んでいた。昨日の夕方に 37.8 ℃の発熱があったため、本日かかりつけの病院を受診した。

受診時の身体所見:体温 37.6 ℃、呼吸数 24/分、脈拍 94/分、整、血圧 138/88mmHg、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉82 %(room air)。
動脈血液ガス分析(room air):動脈血酸素分圧〈PaO₂〉45 Torr、動脈血二酸化炭素分圧〈PaCO₂〉58 Torr。
検査所見:赤血球 420 万/μL、 Hb 10.3 g/dL、白血球 9,500/μL、総蛋白 5.8 g/dL、アルブミン 3.4 g/dL、空腹時血糖 98 mg/dL、 CRP 10.1 mg/dL。
医師の診察の結果、A さんは慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の急性増悪と診断された。

99 Aさんは順調に回復したため、退院が決まった。退院後の慢性閉塞性肺疾患〈COPD〉(chronic obstructive pulmonary disease)の治療は、在宅酸素療法〈HOT〉は導入せずに薬物療法を継続することになった。A さんは、看護師に「退院後も自宅で生活したい」と話している。近隣に家事を手伝ってくれる親戚や友人はいない。A さんへの退院指導の内容で適切なのはどれか。2つ選べ。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A 君(5歳)は父親(40 歳)、母親(38 歳)と兄(10 歳)の4人家族である。A 君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

100 A 君が利用できる制度はどれか。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A 君(5歳)は父親(40 歳)、母親(38 歳)と兄(10 歳)の4人家族である。A 君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

101 A 君の造血幹細胞移植は無事に終了したが、終了後6か月で2度目の再発をし、化学療法が行われたが寛解しなかった。医師から両親に A 君が終末期にあること、余命2か月程度であることが伝えられた。両親は「2度目の再発と聞いて覚悟をしていた。延命するための治療はしなくてよいと考えています。在宅療養に切り替えて A と家で過ごしたいが、できることと、できないことを教えてほしいです」と話した。両親への看護師の返答で適切なのはどれか。2つ選べ。

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次の文を読み 100〜102 の問いに答えよ。

A 君(5歳)は父親(40 歳)、母親(38 歳)と兄(10 歳)の4人家族である。A 君は生後6か月のときに白血病(leukemia)と診断され化学療法で寛解し、退院後は幼稚園に登園していた。4歳になって再発し、兄を骨髄ドナーとした造血幹細胞移植を受けた。

102 数日後、両親から「A が亡くなることを A の兄にどのように説明したらよいでしょうか。私たちでは、うまく説明できません」と相談があった。看護師の両親への対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A 君(11 歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温 36.9 ℃、吸数 32/分、心拍数 120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)であった。

103 A 君の気管支喘息の発作強度はどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A 君(11 歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温 36.9 ℃、吸数 32/分、心拍数 120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)であった。

104 救急外来で、吸入と点滴静脈内注射が行われ A 君の症状は軽快した。A 君は、医師や看護師による問診には素直に答えているが、心配する母親には「病院に来るほどじゃないんだよ。入院はしないからな」と発言し、反抗的な態度をとっている。このときの看護師の対応で適切なのはどれか。

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次の文を読み 103〜105 の問いに答えよ。

A 君(11 歳)は両親と3人で暮らしている。5歳で気管支喘息(bronchial asthma)と診断され、現在は抗アレルギー薬とステロイドの吸入薬が処方されている。本日、学校から帰ってきた後から咳嗽がみられ元気がなかった。夕食はあまり食べずに就寝した。夜間になり「苦しくて眠れない」と訴え、母親と救急外来を受診した。口元での喘鳴が著明であり、問診すると途切れ途切れに話した。受診時のバイタルサインは、体温 36.9 ℃、吸数 32/分、心拍数 120/分、経皮的動脈血酸素飽和度〈SpO₂〉92 %(room air)であった。

105 A 君は1年前から気管支喘息(bronchial asthma)の急性増悪〈発作〉を起こして救急外来の受診を繰り返していることが分かった。看護師が A 君に今の症状に対する認識を確認すると「喘息発作が起きていて、家で吸入をしても治まらなかった」と答えた。学校生活や服薬については「学校は好きだけど、体育は嫌だな。吸入が面倒くさい。吸入しなくても発作が起きなければいいんでしょ」と話した。看護師は、急性増悪〈発作〉を繰り返している A 君のセルフケアへの支援をする必要があると考えた。A 君への看護師の対応で最も適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週1日、順調な経過で経腟分娩した。産後は夫が育児休業を取得し、自宅で夫と人で子育てをする予定である。産褥1日、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 70/分、整、血圧 118/68mmHg、 Hb 12.0 g/dL。子宮底は臍下横指のところに硬く触れている。悪露は赤色で中等量、凝血の混入はない。A さんは授乳時に後陣痛を訴えている。会陰縫合部に腫脹や発赤はなく、痛みは自制内である。尿意の自覚があり、残尿感や排尿困難感はない。

106 A さんの産褥1日のアセスメントで正しいのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週1日、順調な経過で経腟分娩した。産後は夫が育児休業を取得し、自宅で夫と人で子育てをする予定である。産褥1日、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 70/分、整、血圧 118/68mmHg、 Hb 12.0 g/dL。子宮底は臍下横指のところに硬く触れている。悪露は赤色で中等量、凝血の混入はない。A さんは授乳時に後陣痛を訴えている。会陰縫合部に腫脹や発赤はなく、痛みは自制内である。尿意の自覚があり、残尿感や排尿困難感はない。

107 産褥3日、A さんの夫から「退院後は私が子どもの沐浴をします。子どもの身体の洗い方は動画で学んだのですが、沐浴のときに注意することはありますか。寒い時期なので心配です」と看護師に質問があった。A さんの夫への説明で適切なのはどれか。

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次の文を読み 106〜108 の問いに答えよ。

A さん(28 歳、初産婦)は妊娠 38 週1日、順調な経過で経腟分娩した。産後は夫が育児休業を取得し、自宅で夫と人で子育てをする予定である。産褥1日、バイタルサインは、体温 36.7 ℃、脈拍 70/分、整、血圧 118/68mmHg、 Hb 12.0 g/dL。子宮底は臍下横指のところに硬く触れている。悪露は赤色で中等量、凝血の混入はない。A さんは授乳時に後陣痛を訴えている。会陰縫合部に腫脹や発赤はなく、痛みは自制内である。尿意の自覚があり、残尿感や排尿困難感はない。

108 産褥5日、子宮収縮は臍恥中央、褐色悪露が少量、歩行時に会陰部痛がある。授乳は母乳のみで行っている。A さんは「この子の世話が大変で、次の妊娠はしばらく考えられません。結婚前は経口避妊薬を服用していましたが、産後の避妊はどうしたらよいか教えてください」と看護師に話した。A さんへの説明で適切なのはどれか。

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